2008年8月31日 (日)

モズ  ちいさい秋みつけた

名前 モズ(百舌・鵙)
分類 スズメ目モズ科
生息地と時期 夏  冬
私が出会った場所 秋から冬 埼玉県・杉戸町、宮代町、春日部市、久喜市 など日本各地の平地で、夏 日光 など日本各地の高原で

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サトウ・ハチローの詩が好きだ。深く深く心を打つ。
サトウ・ハチローは父に反発し中学を落第、退校そして留置場入りという人生を送ってもいる。そんな人生が美しい詩を生み出したというような考えはしたくはないが、その詩が私の心を打つのは事実だ。童謡もいい。特に好きな曲が「小さい秋」(作曲・中田喜直)。秋の生命がさりげなく、美しく描かれている。

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが 見つけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
目隠し 鬼さん 手の鳴る方へ
澄ました お耳に かすかに沁みた
呼んでる口笛 百舌の声
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた 

 モズの鳴き声というと真っ先に思い出されるのが高鳴きと呼ばれる鳴き声だ。「キィーキィーキィーキィー…」と鋭く鳴く。ただモズの鳴き声はそれだけではない。モズは漢字で書くと百舌。百の舌を使うがごとく、他の鳥の鳴き真似をするのだ。私も以前ウグイスのまねをするモズに出会ったことがある。口笛のような鳴き方にも出会ったことがある。モズの高鳴きは小さい秋というより、秋そのものという感じがする。小さい秋には口笛のモズの声が似合う。

 モズは写真で見ると小さくてかわしらしく見えるが、性格はどう猛である。モズは鋭いとげや枝先などに、昆虫、トカゲ、カエル、更に鳥までも捕まえて刺す。刺されたものはモズの速贄(はやにえ)と呼ばれている。縄張り争いも雄、雌関係なく激しく行われる。人間の道徳規範では人でなしに当てはまるのだが、モズは人でないのだから仕方がない。

    夕鵙(ゆうもず)の雀のまねをして去りぬ 青邨

ある朝の鵙(もず)ききしより日々の鵙 敦

雀より鵙が近しや熱の中 空華

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2008年6月 7日 (土)

キジバト  学校での子育て観察日記

名前 キジバト
分類 ハト科
生息地 平地(市街地~里山)から山地の林
私が出会った場所 日本中で出会っている

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 キジバトが枝に止まっている。毎日毎日、通勤途中見ている風景。しかし、そこに雪が加わると、一年に一度見ることができるかどうかという世界となる。

 さて、キジバトは日本中どこででも出会える鳥だ。私が住む関東地方では一年中見ることができる(ただし、北海道では夏鳥)。そんなキジバトも以前はヤマバト(山鳩)と呼ばれていた。かつてはキジバトは人里ではなく山の鳥だったのだという。

 キジバトが人里に進出してくれたおかげで、生徒と一緒にキジバトの子育てを観察することができた。私が顧問を務める演劇部の活動場所は校舎の2階にあった。そして、窓の外にはコナラの木が枝を広げていた。キジバトがそこに巣を作ったのだ。2000年の秋のことだ。私は子どもたちと一緒に観察し、その様子を日記に綴った。

2000年9月25日(月)
  キジバトの巣で雛がかえっていたそうだ。「先生、ハトの雛がかえってます」と2人の男子生徒が報告に来てくれた。演劇部員も何人か確認している。自分がいったときは親鳥がいて雛を見ることができなかった。明日確認したいと思う。無事に育つことを願う。

2000年9月27日(水)
 やっと雛を見ることができる。ただし1羽だけ。黄色い産毛が生えていてかわいい。
雛は2羽いるようだ。

2000年10月2日(月)
 雨であった。雛が雨に濡れないように親バトが雛にかぶさっている。雛はずいぶん大きくなった。もう親に隠れることはできない大きさだ。2羽ともよく見える。親バトの姿を人間と重ねている自分がいる。

2000年10月3日(火)
 親バトが餌を取りに離れたので二羽の雛をよく見ることができた。雛の背中には親と同じ模様の羽が生えはじめている。雛がかえってまだ一週間だというのに…。雛の成長の早さにびっくりする。
 巣を覗き込む生徒の数が増えている。みんなハトを驚かさないよう細心の注意を払っている。生命の営みに触れるという、最高の生命の教材がここにあると感じる。

2000年10月5日(木)
  親鳥が巣から離れていることが多くなった。「先生、大丈夫でしょうか」生徒が、親が子育てをやめたのではないかと心配している。これだけ雛が大きくなっては巣の中に親の居場所はない。成長の早さにびっくりする。休み時間になるとオープンスペースのこの窓をのぞく生徒が大勢いる。無事育ってほしい。

2000年10月10日(火)
 「雛がいなくなっています」。なんかとんでもないことが起こったというように、二人の生徒があわてて報告に来た。私は生徒と一緒に、駆け足でオープンスペースに向かった。確かに巣に雛がいなくなっている。今朝は確認しているのに…。そして、辺りを見回したら、いたいた、2羽とも巣の近くの枝にちょこんととまっていた。
 雛が巣立ったのだ。親は直接雛(雛といってももうかなり大きい)のところにやってきて餌を与えていた。
 もう、羽もすっかり親と同じ色になり、首の回りに黄色の産毛をかすかに残すだけだ。もう、体のサイズ以外は親と同じである。
 生徒は雛の生存を確認し、ほっとしている。そして「かわいいかわいい」を連呼している。とってもすてきなワンシーンがそこにあった。透き通った空気があたりを満たしていた。

2000年10月12日(木)
 親鳥も雛もいなくなった。うれしいような淋しいような。雛のいなくなった巣の中にコナラのドングリが一つ転がっているのが印象的だ。

 演劇の練習をしながら、毎日毎日雛の成長を見守ったこと、それが部員たちにとって最高の劇の練習になった。そして命を学ぶ場所ともなった。

撮影 埼玉県杉戸町

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2008年6月 4日 (水)

ツバメ  先生、燕がきました

名前 ツバメ(燕) 
分類 スズメ目ツバメ科
出現期 夏鳥として3月~
生息地 市街地から山地の開けた場所
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町 他・日本の各地で出会っている

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 ツバメは他の夏鳥に先駆けて日本にやってくる。夏鳥の多くは4月から5月にかけて日本にやってくるが、ツバメは3月・春の訪れとともにその姿を見ることができる。

 ツバメに関係する物語はいくらでも存在する。
 例えばアンデルセンの童話「親指姫」(ツバメは助けてくれたお礼に、親指姫を南の国へと連れて行き、そこで親指姫は花の国の王子と結婚する)
  例えば、オスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」(この童話ではツバメは悲しい最後を迎える)
例えば女性解放運動のリーダー平塚雷鳥と年下の奥村博史という画家との恋愛から生まれた「年上の女性の愛人である若い男性」という意味を与えられた若い燕という言葉。
 例えば巌流島の戦いで有名な佐々木小次郎の得意技・燕返し。更に、燕軍団ヤクルトスワローズの活躍などなど。

 さて、私は中学の教師である。中学の教師で自然が大好きな私には、ツバメが登場する宝物のような詩がある。丸山薫の「北の春」という作品だ。

      北の春 丸山薫

       どうだろう
     この沢鳴りの音は
     山々の雪をあつめて
     轟々と谷にあふれて流れくだる
     この凄じい水音は

     緩みかけた雪の下から
     一つ一つ木の枝がはね起きる
     それらは固い芽の珠をつけ
     不敵な鞭のように
     人の額を打つ
     やがて 山裾の林はうっすらと
     緑いろに色付くだろう
     その中に 早くも
     辛夷の白い花もひらくだろう

     朝早く授業の始めに
     一人の女の子が手を挙げた
     ――先生 燕がきました

               詩集『仙境』

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2008年5月31日 (土)

ムナグロ 遠方からのお客様

名前 ムナグロ(胸黒)
分類 チドリ科
出現期 関東では旅鳥 田んぼに水が入る頃やってくる
生息地 水田に多い
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、宮代町、春日部市(内牧サイクリングロード)【いずれも5月初旬から中旬にかけて】

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 鳥に興味がなかったときは存在さえも知らなかった。きっと目には入っていたのだろう。

 5月、田んぼに水が入るとこの鳥がやってくる。自宅から100メートルしか離れていない田んぼでこの鳥に出会える。短い滞在の後、この鳥は北へと旅立っていく。日本へは休憩に立ち寄るだけの旅鳥である。この鳥の名前はムナグロ。胸が黒から胸黒、単純でわかりやすいネーミングだ。

 この鳥、なんとオーストラリア周辺から日本に渡ってくるのだという。そんなこの鳥のドラマを知ると、この鳥に対して畏敬の気持ちが沸いてくる。

撮影 埼玉県杉戸町(5月中旬)

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2008年3月30日 (日)

カワセミ(翡翠)② お別れの日の思い出 その2  

名前 カワセミ(翡翠)
分類 ブッポウソウ目カワセミ科
生育地 平地から低山の河川・池など
私がであった場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町、春日部市、寄居町、さいたま市など、その他日本の多くの場所でであっている。

カワセミ(翡翠)① 『やまなし』の世界

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 教員生活2校目の最後の日がやってきた。顧問である演劇部の最後の部活動に何がふさわしいか考えた。そして考えに考えた末、自然劇場と名付けた自然観察会を開催することにした。
 以前の自然劇場では何度もであうことができたカワセミ。ところがこの3年間は毎回ふれら、なぜかカワセミを一度も見ることができないでいた。そのためカワセミは部員達の憧れの鳥となっていた。そのためカワセミを見ることを目的に自然劇場を開催した。

 前日、今日の自然劇場を成功させるためにカワセミさがしに出かけた。まずはとっておきの秘密の場所に出かける。今までは百%の確率でカワセミを見ている場所だ。到着してすぐドボンという水音が聞こえる。音のする方を見るとカワセミが魚を加えて水の中から飛びだしてきた。そのカワセミがとまったところにはメスのカワセミが。
「明日、ここに来れば大丈夫」、そう確信した。

 集合は9:00学校の校門。「カワセミ見られますか」の質問には「うん、100%見られるよ」と自信を持って答える。そして早速目的地に、近道をしようとして道を間違え到着したのは10:30。カワセミは見あたらない。
 ダイサギ、コサギの白サギの仲間、カルガモ、オナガ、シメ、キセキレイ等々たくさんの鳥を見ることができるが、カワセミだけがどうしても出てくれない。実は自分自身の片づけもあるため、見られたらすぐ学校に戻るつもりでいたが、「カワセミを見たい」という部員達の強い気持ちを感じ、昼を食べた後もカワセミを待つことに。いつもは待ちの鳥見をしない自分だが、今日ばかりは…。

 午後は雨という予報であったが、幸い雨は降らずお日様も顔を出す天気に。しかし…。3:30になった段階で帰る決断をした。
 最後の自然劇場だっていうのに…。「目的の鳥が見られなくても楽しい、自然劇場はそうでなくてはいけない」と常日頃からいっている自分も今日ばかりはそこはかとなく淋しい。ここでの100%はその時なくなった。

 帰る途中一人の自転車がパンクした。みんなが交代でその自転車押して走った。そのため帰りは更に遅くなる。予期せぬドラマはそこから始まった。

 学校近くのロードレースのコースとして使っている砂利道の横に、少なくともきれいとはいえない堀が流れている。最後の望みを託して、その堀を望遠鏡で見てみる。コガモとカルガモがいた。キセキレイが川辺を歩いている。「キセキレイが奇跡を起こす」という冗談を言ったその時。
「チー」という鳴き声が聞こえてきた。
「カワセミ!」その鳴き声に条件反射で言葉が飛び出た。
遠く、堀の先の先からこちらに向かって1羽の鳥が水面すれすれを飛んできた。
カワセミだった。
カワセミは僕らの手前で急上昇し、背中のコバルトブルーをしっかりこちらに示した後、飛び去っていった。
部員全員がその姿を見ることができた。
歓声が上がる、何度も何度も拍手が起こる。こぼれる笑顔、笑顔、笑顔。

 あの時一人の生徒の自転車がパンクしなければ、もっと早くここを通り過ぎて見られなかったかもしれない。パンクしてくれてありがとう、そんな言葉も飛び出していた。こんな汚いところにカワセミがいるはずないと思ったら見ることができなかった。最後まで可能性を信じてよかった。脚本に書いたらいかにも作られたドラマとなってしまうようなこの状況。これが現実に起こるのだから人生って面白い。なんどもなんども見ようとしてみられなかったカワセミ。それがこんな形で最後の最後に現れるなんて。
彼/彼女らは今日のこの感動を死ぬまで忘れないだろう。これはけっして大袈裟な言葉ではない。

 自然はお別れに素敵なドラマをプレゼントしてくれた。自然を心から愛し続けてきたことへのご褒美だろうか。カワセミを見たときのあの笑顔を胸に、明日から新しい学校でがんばっていこうと思った。

撮影 さいたま市岩槻城址公園(本文の内容の日に写した写真ではありません)

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2008年3月15日 (土)

ウミネコ (海猫)  カモメが登場する映画

名前 ウミネコ(海猫)
分類 カモメ科
生息地・時期 全国の海岸で一年中
私が出会った場所 千葉県・銚子港、神奈川県・三浦海岸、茨城県・大洗海岸、福島県・いわき市 他・多くの港で

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 カモメは映画によく登場する鳥である。
 カモメが登場する映画で記憶に残っているものといえば、まずはヒッチコックの『鳥』
原作は『レベッカ』のダフネ・デュ・モーリア。
 ヒッチコックといえばサスペンス映画の巨匠。『鳥』は何の理由もなく鳥が人間を襲うという恐怖を描いた映画である(ヒッチコックでなければあれだけの素晴らしい作品とはならなかったであろう)。大襲撃への序章として、1羽のカモメが突然舞い降りてきてヒロインの額を傷つける。
 大ヒットアニメ『ファインディング・ニモ』にはカクレクマノミのニモにカモメの集団が襲いかかる。日本語版では「ちょうだい、ちょうだい」と連呼して、襲いかかっるのだが、英語で書かれたオリジナル脚本では「Mine, Mine」と連呼する。この響きはカモメの鳴き声に近く面白い。カモメのどん欲さがよく描かれていた。
 
 写真のカモメはウミネコ。撮影は銚子港。

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2008年2月23日 (土)

ユリカモメ わたしはかもめ

名前 ユリカモメ(百合鷗)
分類 カモメ科
生息地・季節 全国の港、河川でもよく見られる・冬鳥
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、さいたま市、千葉県・谷津干潟、三番瀬、銚子港、その他、多くの港で 

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上の写真はユリカモメの冬羽。下の写真はユリカモメの夏羽。夏羽になると頭部が黒くなる。この変化を知らない人が見れば、別種の鳥。

カモメから世界が広がる。

『かもめ』という戯曲がある。私の愛する、アントン・チェーホフの代表作だ。この作品を演出したスタニスラフスキーは私が心の糧としている演出家である。
チェーホフの戯曲『かもめ』にはニーナという魅力的な女性が登場する。女優を目指すニーナは愛するトリゴーリンに捨てられ、次第に狂気を帯びるようになる。
終幕近くニーナの狂気は彼女にこんな言葉を語らせる。

「わたしはかもめ… いえ、そうじゃない、わたしは女優、そうよ!」

「わたしはかもめ」という台詞。わたしにはとても懐かしい響きであった。チェーホフの『かもめ』のこの台詞を読んだとき、わたしの頭に浮かんだのは、ボストーク6号に登場した世界最初の女性宇宙飛行士テレシコワの言葉ではなかった。この言葉にウルトラQの『地底超特急西へ』を思い浮かべていた。このドラマで人工生命第1号M1号が宇宙で語る言葉「わたしはかもめ」をわたしは記憶していた。この言葉の背景を知らなかったからこそ、そのナンセンスさが心に残った。わたしはまだ幼稚園児だった。

カモメから世界が広がる。

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2008年2月11日 (月)

ズグロカモメ 「白鳥の歌」若山牧水

名前 ズグロカモメ(頭黒鷗)
分類 カモメ科
生息地 干潟・河口
日本で見られる季節 冬鳥として飛来、九州以南ではよく見られるが、他の地域では少ない。
私が出会った場所 東京・葛西臨海公園 

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 平成20年2月11日。葛西臨海公園に出かけた。とにかく今日はのんびりと鳥が見たかった。ただそれだけでよかった。初めて見る鳥に出合うことなど期待していなかった。しかし、出会いがあった。ズグロカモメ。ズグロカモメは頭黒鴎。ただ、冬の間は頭は黒くない。初めての鳥との出会いは、うれしいものだ。

 ズグロカモメは絶滅が危惧される鳥である。その世界最大の繁殖地、中国遼寧省盤錦の湿原では、その保護活動が本格化している。

若山牧水に「白鳥の唄」という詩がある。

白鳥は 悲しからずや
空の青 海の青にも
染まずただよう
 
幾山河 越えさりゆかば
さびしさの はてなむ国ぞ
きょうも旅ゆく
 
いざゆかむ 行きてまだ見ぬ
山を見む このさびしさに
君は耐うるや

  さて、この白鳥とは何だろう。「空の青 海の青にも 染まずただよう」という表現から、漂うようには飛ばないハクチョウではなく、海の上で漂うように飛ぶ白い鳥カモメであると推理できる。カモメは郷愁を誘う鳥である。寂しさの似合う鳥である。カモメの生態を知らなければ。

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2008年2月 3日 (日)

セグロカモメ  カモメと文学と物理学とのつながり

名前 セグロカモメ(背黒鷗)
分類 カモメ科
出現期 日本では冬鳥
生息地 海岸、港、河川
私が出会った場所 埼玉県・さいたま市岩槻地区、久喜市、杉戸町、東京都・谷津干潟、千葉県・船橋海浜公園、銚子港、茨城県・大洗海岸 他、冬の全国の港で

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 セグロカモメは私が住んでいる埼玉県杉戸町では冬に見られる鳥である。朝、ねぐらである海から川を遡ってくる。私は以前から印刷ミスのようについている、くちばしの赤い点が気になっていた。この赤い点の役割を、動物行動学者ニコ・ティンバーゲンが解明している。セグロカモメの雛は、餌をもらうためにこの赤い点をつつく。その信号を受け、親鳥は餌をはきもどし、雛に餌を与えるのだ。セグロカモメの雛は、嘴の縦の線と赤い点がの動きという信号刺激を頼りに親鳥を認識するのだ。このことを発見したティンバーゲンは動物行動学の研究でノーベル賞を受賞している。

カモメから世界が広がる。

 物理学において素粒子とは、物質の最小単位であり、現在その一つとして考えられているのがクォークである。そして、そのクォークという言葉は、20世紀を代表するイギリスの小説家ジェイムズ・ジョイスの長編小説『フィネガンズ・ウェイク』からとった名前である。
 作品の中に、鳥が「クォーク」と3度だけ鳴くシーンがあり、それと3種類のクォークをかけたのだという。その鳥はカモメであると説明している本があるが、本当にそうか自分で調べたわけではない。調べてみたい気もするが、『フィネガンズ・ウェイク』は「ジョイス語」と呼ばれる言葉で書かれているため、超難解といわれている本。柳瀬尚紀による全訳を文庫本でも手に入れることができるが、まだ挑戦には至っていない。

カモメは自然と物理学と文学をつなげてくれる鳥でもある。

撮影 埼玉県杉戸町古利根川 2月

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バン  雪の中

名前 バン
分類 ツル目 クイナ科
生息地 川岸、湿地など
私が出合った場所 埼玉県杉戸町・古利根川、久喜市 他 多くの場所で

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突然バンが現れた。独特の足を持っている。この鳥、ヤンバルクイナの仲間である。そこに雌が現れた。雪の中のカップル。絵になる一こま。

撮影 埼玉県・杉戸町 

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カイツブリ  芭蕉が詠んだ浮巣をつくる鳥

名前 カイツブリ(鳰)
分類 カイツブリ科
生息地 河川、湖沼 関東地方では留鳥、北日本では夏鳥
私が出会った場所 日本中で出会っている

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 カイツブリは人相(鳥相)の悪い鳥だ。その愛想のない面構えが好きだ。雪のせいだろうか、いつもなかなか近づいてくれないやつが、近くまでやってきた。

 さて、カイツブリというと頭に浮かんでくるのが芭蕉の句。

五月雨に鳰の浮巣を見にゆかん 松尾芭蕉

 芭蕉の俳句の中でこの作品が優れているかどうかは別として、雨の中、鳰(にお…カイツブリのこと)の巣を見に行こうという芭蕉の気持ちに私の心は惹かれる。そんな意味で好きな俳句の一つである。

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 カイツブリは潜水が得意な水鳥で、上の写真のような浮き巣という水の上に浮かんだ巣を作る。浮かばせることによって水位の上昇によって巣が沈むことを防いでいる。 

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カルガモ  かもさんおとおり

名前 カルガモ
分類 カモ科
生息場所 湖沼、河川、水田、海岸
私が出会った場所 日本各地で何度も

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 雪が降っていると、無性に出かけたくなる。近くの川に鳥を見に行った。カルガモ、いつでも必ず見ることができる、普通の鳥。そんな普通の鳥の存在を普通でなく感じさせる。雪はそんな魔力がある。

 そんな普通の鳥であるカモを描いたすてきな絵本がある。「かもさんおとおり」作・ロバート・マクロスキー。マクロスキーはこの絵本でコールデコット賞を受賞した。私は大学の時、絵本を学んだ。絵本が子供だましの世界ではないことを知り、絵本の世界に夢中になった。その時夢中になった絵本の一つがこの作品である。

 ボストンの町に住み着いたカモの親子の話。このカモたちが引っ越しをするとき、心優しいお巡りさんがその手助けをする。カモの目から見た、ボストンの町の描写が実に見事だった。

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撮影 埼玉県杉戸町

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2007年6月23日 (土)

イワヒバリ  高嶺の鳥

名前 イワヒバリ(岩雲雀)
分類 イワヒバリ科
生息地 高山の岩場、冬は低山から亜高山
私が出会った場所  白馬岳、八ヶ岳、横谷温泉(冬期)

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高山に行かなくてはなかなか見ることができない鳥がいる。そして、高山に行けばかなりの確率で見ることのできる鳥がいる。それがイワヒバリ。イワヒバリは人をおそれない。
何度も何度も目の前で見ることができた。

撮影 平成19年6月16日(土) 八ヶ岳

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2007年6月21日 (木)

ウソ

名前 ウソ(鷽)
分類 アトリ科
生息地・時期  夏期・亜高山から高山の針葉樹林、冬期・平地から低山の林。
私が出会った場所 夏期・八ヶ岳、立山 冬期・埼玉県・杉戸町、春日部市、蓮田市、秩父(羊山公園)、栃木県・日光、山梨県・蓼科、新潟県・臥牛山 他

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平成19年の冬はウソの当たり年だった。家の周りでウソを見ることができた。いつもならバードウォッチビギナーのあこがれの鳥ともなるのだが、この年に限っては「またウソだ」という声が聞こえてくる鳥であった。
冬には平地で普通に見られたウソは夏は高山の鳥である。
写真は八ヶ岳で出会ったウソ。私たちの住む杉戸町で出会ったウソは、どの山に向かったのだろう。八ヶ岳で、そんなことを思った。

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撮影 
上 平成19年6月 八ヶ岳
中 平成18年11月 宮代町 (亜種 アカウソ)
下 平成19年4月 臥牛山 (亜種 ベニバラウソ)

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2007年6月 6日 (水)

コヨシキリ 小さな歌い手

名前 コヨシキリ(小葭切)
分類 ウグイス科
生息地・時期 平地から山地の草原・湿原 夏鳥として渡来するが局所的。
私が出会った場所 埼玉県・渡瀬遊水池、新潟県・福島潟

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コヨシキリという鳥がいる。コヨシキリは小葭切、数では圧倒的に多いオオヨシキリ(大葭切)と比べ小柄である。
その小さな鳥が鳴いている姿は絵になる。

撮影 平成19年6月3日(日) 新潟県福島潟

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2007年5月27日 (日)

アカゲラ  情熱の赤い鳥

名前 アカゲラ
分類 キツツキ科
生息地 低山から山地の林(冬は平地の林でも見られる)
私が出会った場所 埼玉県・蓮田市(黒浜)、さいたま市(秋ヶ瀬、岩槻・槻の森公園)、栃木県・日光(小田代ヶ原、小倉山、竜王峡)、群馬県・小根山森林公園、長野県・戸隠森林公園、白馬山麓  その他日本各地で出会っている。

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 赤・黒・白のコントラストが美しい啄木鳥。冬は平地でも見ることができる。ドラミングという呼ばれる木をつつく連続は一度聞いたら忘れられない印象的な響きである。夏鳥のさえずりの中、響き渡るドラミング、初夏の鳥たちの奏でる音楽は、森の交響楽である。アカゲラはキツツキの中でも最もポピュラーな鳥で、江戸中期からこの名前で呼ばれていたという。

 結婚してまもなく、当時まだ鳥にそれほど興味を持っていない妻を、鳥見に誘った。当時、私は鳥には興味があったが、美しい啄木鳥・アカゲラを見たことはなかった。二人一緒の初めての鳥見で妻はアカゲラを見つけた。その美しさに感動している横で、私は焦り、結局それを双眼鏡でとららえることができなかった。それは、私にとってはある意味悔しい、しかし妻がそれ以来鳥に興味を持ったという点では喜ばしい出来事であった。アカゲラは私たちの思い出の鳥となった。

 三好達治に「きつつき」という詩がある。

      きつつき 三好達治

わが指させし梢より
つと林に入りぬ

恋人よ
君もまた見たまひし

胸が赤くうたかなし
かのさみしき鳥かげを

つめたき君がこころにも
な忘れそ
けふのひと日を

人の子の
なげき
はてなきを

またはかの
つと消えて
林に入りし鳥かげを

聞きたまへ
風のこゑ
かの鳥のまたかしこに啼くを
今はこれ
君と別るる路の上

木は枯れて
四日の月

まれに飛ぶ
木の葉

 この詩は、11月のある日、三好達治とその恋人・萩原アイとのあいだに、あるいさかいがあったとき書かれたのだという。実際、翌年の3月、彼等は別れた。情熱の赤を身にまとったキツツキ。それが出会いであれ、別れであれ、キツツキは恋の歌にふさわしい鳥なのかもしれない。

啄木鳥やおのがこだまの中に棲み 太田黄波
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋桜子
啄木鳥(けら)鳴いてつねに空より青き沼 飯田龍太

撮影 平成19年5月 戸隠森林植物園 ♂同士が争っている場面

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2007年5月26日 (土)

オオタカ   地元杉戸町で

名前 オオタカ(大鷹)
分類 タカ科
生息地・時期 平地から山地の林 私の住んでいる埼玉県では一年を通してみられる
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、宮代町、春日部市、群馬県・多々良沼 他

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 最近オオタカを見ることが多くなってきた。様々な理由をつけることが可能だが、私は自然が豊かになってきたのだと思いたい。オオタカが生息できる環境が生まれているのだと思いたい。

 自作の戯曲『ときめきよろめきフォトグラフ』でオオタカを愛する少女を描いた。
オオタカの写真を誰にもいわずに撮り続けている少女。言えば変わり者と言われるため写真部の先輩にも言わない少女。
 この作品を上演した久喜中学校演劇部は関東中学校演劇コンクールで最優秀賞を受賞した。

撮影 平成19年5月 杉戸町

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カケス  青い羽根

名前 カケス
分類 カラス科
生息地・時期 夏期・低山から山地の林、冬期・平地および山地の林
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、春日部市(内牧サイクリングロード)、久喜市、さいたま市(槻の森公園、秋ヶ瀬公園)、日光(小倉山、戦場ヶ原) 他 日本の各地で出会っている

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カケスは青い鳥ではない。しかし、カケスの羽根の中にある青。
その青は美しい。

この美しい鳥に美しい鳴き声を期待してはいけない。カラスの仲間であるカケスの鳴き声は「ジェイ」。アメリカではこの鳥の仲間はJay(ジェイ)と呼ばれる。当然のことながら、その鳴き声から命名された。大リーグにブルージェイズというチームがあるが、blue jayはカケスの仲間の鳥である。妻とカナダを訪れたとき、このblue jayを探したが、残念ながら見ることはできなかった。

撮影 平成19年5月 裏磐梯

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オオルリ(大瑠璃)  青の歌声

名前 オオルリ(大瑠璃)
分類 スズメ目ヒタキ科
本州で見られる時期 4月~9月
生息場所 低山から山地の林、渓流や沢沿いに多い。渡りの時は平地の林にも現れる。
私が出会った場所 埼玉県・秋ヶ瀬(4月)、東京都・高尾山、栃木県・県民の森(ゴールデンウィークの前後で今まで100パーセント出会っている)、小倉山、湯滝・湯の湖周辺、塩原・渓谷遊歩道、群馬県・伊香保森林公園、福島県・裏磐梯、長野県・戸隠森林公園、白馬山麓、飛島 他 

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 鳥を見始めたとき、一番見たかった鳥がオオルリ。
しかし、最初の一年どうしてもオオルリには出会えなかった。
メーテルリンクに『青い鳥』という戯曲があるが、私が青い鳥と聞いて真っ先に思い浮かべる鳥はオオルリである。

 オオルリは私の戯曲『化鳥伝説』に登場する鳥である。この劇を上演する前に部員全員とこの鳥を日光まで見に行った。最初の上演の時は声だけでその姿を見ることはできなかった。2回目の上演の時は全員がその姿を見ることができた。そんな意味で懐かしい鳥でもある。劇の上演の際には、みなで見たオオルリを思い出しながら上演した。

この沢やいま大瑠璃のこゑひとつ  水原秋桜子

撮影 平成19年5月 栃木県民の森

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2007年5月25日 (金)

ミソサザイ 鳥の歌

名前 ミソサザイ
分類 ミソサザイ科
生息地 山地から亜高山の渓流沿いの林
私が出会った場所 栃木県・日光東照宮裏、湯滝周辺、福島県・裏磐梯、長野県・戸隠森林公園、埼玉県・伊豆ヶ岳 その他多くの場所で

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 ミソサザイはスズメより小さな鳥である。しかし、その小さな体からは想像がつかないほどの素晴らしい声量で歌を歌う。そしてその歌声は、パブロ・カザルスへの連想に繋がっていく。

パブロ・カザルスは武器ではなくチェロという楽器を手に、独裁政治を行うフランコ政権と戦ったスペインの名チェリストである。
 95歳直前の1971年10月24日、カザルス最後の国際舞台となる「国連デー」記念コンサートが行われた。プログラムが終了した後、指揮台をおりたカザルスは、静かに客席に話しかけた。
 
 「これから短いカタルーニャの民謡を弾きます。私の故郷のカタロニアでは、鳥たちは平和(ピース)、平和(ピース)、平和(ピース)!と鳴きながら空を飛ぶのです」と。私は、繰り返されるピースの響きを聴いただけで涙してしまった。それほどすてきな響きを持つ言葉だった。いや、言葉というよりも音楽といってよいのかもしれない。

 そして彼は「鳥の歌」を演奏した。その演奏はうまいとか下手とかといったものを超越していた。カタロニア民謡である「鳥の歌」には様々な鳥の名前が読み込まれているという。その中にミソサザイも含まれている。ミソサザイの歌声は、私にカザルスの言葉そして「鳥の歌」の魂の震える演奏を思い出させてくれる。

撮影 上から 
日光・東照宮裏
裏磐梯 平成19年5月 
裏磐梯  〃

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2007年5月23日 (水)

マミジロ あこがれの鳥のとの出会い

名前 マミジロ(眉白)
分類 ツグミ科
生息地・時期 低山から高山にかけての林・夏鳥
私が出会った場所  戸隠森林公園

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 マミジロは夏鳥である。とんでもなく珍しいというわけではないが、15年以上バードウオッチングを続けている私が、どうしても出会うことができなかった鳥である。
 写真を見ればカラスに白い眉がついているだけの鳥ともいえるが、私にとっては特別なのである。そんな鳥に戸隠森林植物園でとうとう出会うことができた。

 今年の戸隠はどこに行ってもマミジロがいた。戸隠は何度も訪れている場所だが、マミジロは鳴き声のみで姿は少なくとも私の前には現さなかった(妻の前には現したのだが…)。ところが今回は…。またマミジロだと思うほどマミジロに出会えた。

平成19年5月21日(体育祭の振り替え休日) 戸隠森林植物園にて

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2007年5月 6日 (日)

キビタキ 黄に染まる森

名前 キビタキ
分類 ヒタキ科
生息地 平地から山地の落葉広葉樹林
私が出会った場所 埼玉県・さいたま市秋ヶ瀬(4月)、東京都・高尾山、栃木県・湯滝周辺、小倉山、県民の森、長野県・戸隠森林公園、白馬周辺、中軽井沢野鳥の森、福島県・裏磐梯 など他、多くの場所で

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キビタキは夏鳥。ブナの森でその黄はひときわ目を引く。
森にキビタキのさえずりが響く。ブナの森が黄に染まる。

私の劇には鳥をはじめとする命あるものが多く登場する。
私は劇の上演の前に上演する子ども達がその命と実際に出会うことを大切にしてきた。
以前、演劇部員と歩いた森を訪れ、一人で歩いた。
私の劇に出てくる鳥と子ども達との思い出に出会う旅だった。
子ども達はこの森でキビタキをはじめとするたくさんの鳥と出会った。
森で出会った自然を胸に、部員たちは舞台に立った。
舞台が終わり、万雷の拍手を浴び、みんなで声をあげて泣いた。

今はもう大人となった部員たちにとって、あの日はどんな思い出として残っているのだろう。

今だからこそ、聞いてみたい気がする。

撮影 平成19年5月3日 裏磐梯

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2007年5月 5日 (土)

オオジシギ  雷シギと呼ばれる鳥

名前 オオジシギ(大地鴫)
分類 チドリ目シギ科
生息地 平地の草原から高原(夏鳥として本州中部以北で繁殖)
私が出会った場所 日光・戦場ヶ原、福島県・裏磐梯、北海道・霧多布湿原

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 地味な鳥ではあるが、その行動は大変興味深い。「ズビヤーク、スビヤーク」と鳴きながら急降下するそのディスプレイ飛行から、雷シギと呼ばれている。

 この鳥の越冬地はオーストラリア南東部で、春、日本に向かって旅立ち、なんと9000キロの距離を飛行してくる。そのことを知ってからは、この鳥に出会うと、「お疲れ様」という気持ちでいっぱいになる。絶滅の心配もある鳥で、日本とオーストラリアが協力して守ろうという取り組みを行っている。鳥のために国と国とが協力し、そこから友好関係が生まれるということはとってもよいことだと思う。

撮影 平成19年5月4日 裏磐梯

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2007年5月 4日 (金)

ウグイス

名前 ウグイス(鶯)
分類 ウグイス科
生息地・時期 夏期・山地の林、冬期・平地の林 ※北海道では夏鳥
私が出会った場所  埼玉県・杉戸町、久喜市、宮代町(冬期)、栃木県・日光(夏期) 他 日本各地で出会っている。

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総合的な学習の時間「環境」で行った身近な自然環境クイズの○×問題。
「私たちの久喜市には冬でウグイスの数が一番多くなるのは冬である」
9割以上の生徒の答えは×。正解は○。
ウグイスは冬は「ホーホケキョ」とは鳴かない。「チッ、チッ、チッ」と舌打ちのような「笹鳴き」と呼ばれる鳴き方をする。春先「ホーホケキョ」と鳴くと、すぐ山に向かって私が働いている久喜市からはいなくなってしまうのだ。

夏山で一番多く聞く鳥の声といえば、それはウグイスだろう。
しかしその姿を見かけることはあまり多くはない。そのためにウグイスという名前は誰もが知っているが、ウグイスをみたことのない人は多い。多くの人がウグイスが鶯色をしていないことを知らない。

撮影 平成19年5月4日 裏磐梯

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2007年4月30日 (月)

キジ  国鳥との出会い

名前 キジ(雉)
分類 キジ科
生息地 平地から山地の草原、農耕地
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、春日部市(内牧サイクリングロード)、宮代町、渡瀬遊水池、栃木県・多々良沼、
長野県・戸隠周辺 他 日本の各地で出会っている

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この時期は田園を歩くとキジと出会うことが多い。
日本の国鳥であるキジ。大人になるまで見たことがなかった。
初めて見たとき、その大きさに驚いた。そして、それが飛び立ったことにまた驚いた。

私のふるさとにこんな鳥が住んでいたとは、
子どもの頃の私には、キジのあの大きな鳴き声が耳に届いていなかった。
子ども時代の私は、自然が大好きであったにもかかわらず。

撮影 平成19年4月29日 春日部市

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2007年4月15日 (日)

ハマシギ  巧みな集団飛行

名前 ハマシギ(浜鴫)
分類 シギ科
生息地 海岸、河川の岸など。日本へは旅鳥または冬鳥として渡来。
私が出会った場所 千葉県・谷津干潟、船橋海浜公園、群馬県・多々良沼 他

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 シギの多くは旅鳥であり、春と秋に日本に立ち寄る。ハマシギは冬に日本の海岸で過ごすものもあり、日本で最も普通に見られるシギである。 写真は冬羽で灰褐色の目立たない色であるが、5月には夏羽となり、背面が赤味のついた褐色になり、腹部に大きな黒いもんができる。ハマシギは常に群れている。初夏の干潟ではその群れが何千、何万という数になる。

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 潮が満ち、ハマシギが一斉に飛び立つ。ハマシギの集団飛行は実に見事である。何百という数のハマシギがまるで一つの生き物のように集団で飛ぶ。集団で右に左に、そして急旋回。ぶつかることはない。この集団飛行にはどんなメカニズムが働いているのであろう。実に不思議であり、実に興味深い。

撮影 平成19年4月14日(日) 谷津干潟

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2007年4月14日 (土)

ダイシャクシギ カニを捕まえた

名前 ダイシャクシギ(大杓鴫)
分類 シギ科
生息地・時期 干潟・日本には旅鳥として春と秋に飛来
私が出会った場所 千葉県・谷津干潟

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 ダイシャクシギは日本で見ることのできる最大級のシギである。日本には旅鳥として春と秋に渡来する。また、冬鳥として越冬するものも存在する。特徴は写真のような大きく下に曲がったくちばしだ。日本名のダイシャクシギは大杓鷸で、長いくちばしを柄杓(ひしゃく)の柄に例えたものである。英名はEurasian Curlewで、これは「カーリュー」というこの鳥の鳴き声に由来している。

 写真は谷津干潟で見たダイシャクシギが蟹を捕まえたところ。ゆっくりと干潟を歩き、長いくちばしを根本まで深々と泥の中に差し込んで獲物を捕まえる。くちばしの機能を十分に活かした見事な狩りと言えよう。

撮影 平成19年4月14日(日) 谷津干潟

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2006年10月23日 (月)

カワセミ(翡翠)①  『やまなし』の世界

名前 カワセミ(翡翠)
分類 ブッポウソウ目カワセミ科
生育地 平地から低山の河川・池など
私がであった場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町、春日部市、寄居町、さいたま市など、その他日本の多くの場所でであっている。

カワセミ(翡翠)② お別れの日の思い出 その2

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宮澤賢治の『やまなし』は小学6年の国語の教科書で出会った。その当時はよくわからなかった。しかし、わからなかったけれども魅力的だった。『やまなし』の中でカワセミは次のように登場する。

  その時です。俄(にはか)に天井に白い泡がたつて、青びかりのまるでぎらぎらする鉄砲弾(だま)のやうなものが、いきなり飛込んで来ました。
  兄さんの蟹ははつきりとその青いもののさきがコンパスのやうに黒く尖(とが)つてゐるのも見ました。と思ふうちに、魚の白い腹がぎらつと光つて一ぺんひるがへり、上の方へのぼつたやうでしたが、それつきりもう青いものも魚のかたちも見えず光の黄金(きん)の網はゆらゆらゆれ、泡はつぶつぶ流れました。 
 二疋はまるで声も出ず居すくまつてしまひました。
 お父さんの蟹(かに)が出て来ました。
「どうしたい。ぶるぶるふるへてゐるぢやないか。」
「お父さん、いまをかしなものが来たよ。」
「どんなもんだ。」
「青くてね、光るんだよ。はじがこんなに黒く尖つてるの。それが来たらお魚が上へのぼつて行つたよ。」
「そいつの眼が赤かつたかい。」
「わからない。」
「ふうん。しかし、そいつは鳥だよ。かはせみと云ふんだ。大丈夫だ、安心しろ。おれたちはかまはないんだから。」
「お父さん、お魚はどこへ行つたの。」
「魚かい。魚はこはい所へ行つた」
「こはいよ、お父さん。」

私がこの作品に触れた、小学6年生の時は環境破壊のためカワセミはどこでも見られる鳥ではなくなっていた。しかしカワセミは町に戻ってきた。自然は壊されていることばかりが強調される嫌いがあるが、美しいカワセミが町に戻ってきたこともどんどん紹介されてよいと思う。

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  撮影 さいたま市岩槻城址公園

◆関連記事
サワガニ(沢蟹) 宮澤賢治『やまなし』の世界 

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2006年9月30日 (土)

サシバ 鷹一つ見つけてうれし

名前 サシバ
分類 タカ科
生息地・時期 本州では夏鳥として飛来。低山から山地の林。渡りの時には平地の林でも見られる。
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、春日部市(内牧サイクリングロード)…いずれも秋の渡りの季節に出会う、新潟県・松之山温泉  他

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鷹一つ見つけてうれし伊良湖崎

 松尾芭蕉が貞享4年(1687年)11月、伊良湖崎を訪ねたときに詠んだ句だという。 伊良湖岬は渥美半島の先端にあたり、数多くの渡りの鷹が通過するので有名な地である。多いときには数千羽が渡るという。その中でも特に数が多いのが写真の鳥、サシバ。
 鷹の渡りで有名な地で数千羽の鷹を詠むのではなく、たった1羽の鷹を詠んだところに、蝉時雨に静寂を感じることと同質の芭蕉らしさを感じる。

 サシバを自宅近くの森で見つけた。渡りの途中で立ち寄ったのだろうか。「鷹一つ見つけてうれし…」と、私もそんな気持ちになった。

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  撮影 平成18年9月30日  杉戸町にて

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2006年7月24日 (月)

アオバズク 百面相

名前 アオバズク(青葉木菟)
分類 フクロウ科
生息地 平地から低山の林・九州以北では夏鳥。
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町

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アオバズクはトトロのモデルになったといわれているフクロウ。
初夏に日本に渡ってくる、夏鳥。
今年もアオバズクがやってきた。
自然が好きな父と母を連れて見に行った。
二人とも初めて見るフクロウに感動していた。

今の自分にできる、小さな小さな親孝行。

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アオバズクの顔をじっとながめていると、そこに人間と同様の表情が浮かぶことに気がつくだろう。間抜けた奴に見えたり、ずるがしこい奴に見えたりするその顔。
アオバズクの表情には人間の表情が意味するような何らかの意味があるのだろうか。そんな、ことを思った。

写真
撮影場所 埼玉県杉戸町

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2006年6月26日 (月)

コチドリ 駐車場にて

名前 コチドリ
分類 チドリ科
出現期 本州・中部以北では夏鳥
生息地 河原、水田など。
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、蓮田市、幸手町、宮代町

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幸手町にあるとある大きな駐車場にコチドリがいた。
どうやらここで子育てをしているようだ。
普段ならなかなか近づくことができないコチドリが、向こうから近づいてくる。
巣のある場所から私の気をそらそうとしているのだろうか。
長居をしてはいけない。

どうか子育てがうまくいきますように。

撮影 平成18年6月 幸手町

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2006年6月 5日 (月)

カワガラス  シルエットの似合う鳥

名前 カワガラス(川烏)
分類 スズメ目カワガラス科
生息地 平地から亜高山の渓流
私が出会った場所 栃木県・日光(小根山、戦場ヶ原、小田代ヶ原)、塩原渓谷 他日本各地の渓谷で出会っている。

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 奥日光で撮影したカワガラス。カラスという名前が付いているが、カラスではなく、スズメに近いのだという。カワガラスは潜水の名手である。

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2006年6月 1日 (木)

オオヨシキリ 草野心平の詩に描かれた鳥

名前 オオヨシキリ(大葭切)
分類 ウグイス科
生息地・時期 平地から山地の河川敷、アシ原など
私が出会った場所 埼玉県・久喜市(香取公園)、杉戸町、渡瀬遊水池 他、全国各地で出会っている。

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5月20日(土) 杉戸町

埼玉県杉戸町の大島調整池に出掛けた。
そこでオオヨシキリの写真を撮った。
デジタル一眼レフを購入して一週間と少し、鳥の撮影は依然として難しい。

オオヨシキリは小学生の時?いや、中学生の時だったろうか?いずれにせよ教科書に載っていた草野心平の詩で初めて知った鳥である。

◆作品第肆(だいし) 草野心平

川面(かわづら)に春の光はまぶしく溢れ
そよ風が吹けば光たちの鬼ごっこ
葦の葉のささやき 葦の葉のささやき
行行子(よしきり)は鳴く
行行子の舌にも春のひかり

土堤(どてい)の下のうまごやしの原に
自分の顔は両掌のなかに
ふりそそぐ春の光に
却って物憂く眺めていた
ふりそそぐ春の光に
却って物憂く眺めていた

少女たちはうまごやしの花を摘んでは
巧みな手さばきで花環をつくる
それをなはにして縄跳びをする
花環が圓を描くとそのなかに富士がはひる
その度に富士は近づき とほくに座る

耳には行行子
頬にはひかり    『富士山』より◆

教科書に載っていた数々の作品の中で、印象に残っている一遍である。

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2006年5月 7日 (日)

フクロウ 最後の最後で

名前 フクロウ(梟)
分類 フクロウ科
生息地 平地から山地の林に一年中
私が出会った場所 栃木県・古河市(5月)、長野県・戸隠森林公園 (5月)

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これから書くのは平成18年のゴールデンウィークの最終日の出来事。私は自宅から車で30分で行くことができるとある神社に、フクロウを見に出掛けた。一ヶ月前にもフクロウを見にその神社に出掛けたのだが、その時は抱卵中ということでその姿を見ることはできなかった。

午前11時に神社に到着した。「おしかったですね。10分前までそこの樹に止まっていたんですけど」という悲しい言葉が私を迎えた。
フクロウの噂を聞いて集まった野鳥好きが、一人又一人と帰っていく。次から次へと現れる野鳥ファン達も昨日は一日中見ることができなかったという話を聞いて、諦めて帰って行く。私も1時間半境内をぶらぶらした後、帰ることにした。その時はフクロウを見に来た人たちは一人もいなくなっていた。車に戻りエンジンをかけたとき傘を境内に置き忘れてきたことに気がついた。観察道具をすべて車の中に置いて、境内に戻った。そして、そこから携帯電話で妻に電話した。

「だめ、ここに来る10分前まではいたんだって、運悪いよ」
「惜しかったね。でどうするの」
「帰るよ。もう誰もいないんだ。昨日もみんなで探したけどとうとう現れなかったっていう話を聞いて、今日はもうだめだろうってみんな帰っちゃったんだ」
「今一人なの」
「うん、誰もいない。これから帰るから。(そのとき正面のけやきの木に突然影が舞い降りる)おー、何か降りてきた。フクロウ!あっ、ごめん、後でまた電話するから」

私は携帯を切って、車まで双眼鏡と撮影機材(デジスコと呼ばれるもの)を取りに戻った。
そしてフクロウの写真を撮った。100枚近く撮ったのだがどれもこれもピンぼけばかり。まともに映っているのは3枚だけだった。
このフクロウ体験を通して、私はカメラをデジタル一眼レフに変える決心をした。

それでは私の好きなフクロウを詠った俳句を3句

梟の啼く樹より闇湧きてくる 高橋克郎
梟の目玉みにゆく星の中  矢島渚男
ふくろふが夜の廊下を歩きけり 角川春樹

フクロウは昼間ではなく夜の鳥なのだ。

撮影 平成18年5月7日(日) 天気 雨

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