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2008年8月31日 (日)

モズ  ちいさい秋みつけた

名前 モズ(百舌・鵙)
分類 スズメ目モズ科
生息地と時期 夏  冬
私が出会った場所 秋から冬 埼玉県・杉戸町、宮代町、春日部市、久喜市 など日本各地の平地で、夏 日光 など日本各地の高原で

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サトウ・ハチローの詩が好きだ。深く深く心を打つ。
サトウ・ハチローは父に反発し中学を落第、退校そして留置場入りという人生を送ってもいる。そんな人生が美しい詩を生み出したというような考えはしたくはないが、その詩が私の心を打つのは事実だ。童謡もいい。特に好きな曲が「小さい秋」(作曲・中田喜直)。秋の生命がさりげなく、美しく描かれている。

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが 見つけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
目隠し 鬼さん 手の鳴る方へ
澄ました お耳に かすかに沁みた
呼んでる口笛 百舌の声
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた 

 モズの鳴き声というと真っ先に思い出されるのが高鳴きと呼ばれる鳴き声だ。「キィーキィーキィーキィー…」と鋭く鳴く。ただモズの鳴き声はそれだけではない。モズは漢字で書くと百舌。百の舌を使うがごとく、他の鳥の鳴き真似をするのだ。私も以前ウグイスのまねをするモズに出会ったことがある。口笛のような鳴き方にも出会ったことがある。モズの高鳴きは小さい秋というより、秋そのものという感じがする。小さい秋には口笛のモズの声が似合う。

 モズは写真で見ると小さくてかわしらしく見えるが、性格はどう猛である。モズは鋭いとげや枝先などに、昆虫、トカゲ、カエル、更に鳥までも捕まえて刺す。刺されたものはモズの速贄(はやにえ)と呼ばれている。縄張り争いも雄、雌関係なく激しく行われる。人間の道徳規範では人でなしに当てはまるのだが、モズは人でないのだから仕方がない。

    夕鵙(ゆうもず)の雀のまねをして去りぬ 青邨

ある朝の鵙(もず)ききしより日々の鵙 敦

雀より鵙が近しや熱の中 空華 

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2008年6月 7日 (土)

キジバト  学校での子育て観察日記

名前 キジバト
分類 ハト科
生息地 平地(市街地~里山)から山地の林
私が出会った場所 日本中で出会っている

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 キジバトが枝に止まっている。毎日毎日、通勤途中見ている風景。しかし、そこに雪が加わると、一年に一度見ることができるかどうかという世界となる。

 さて、キジバトは日本中どこででも出会える鳥だ。私が住む関東地方では一年中見ることができる(ただし、北海道では夏鳥)。そんなキジバトも以前はヤマバト(山鳩)と呼ばれていた。かつてはキジバトは人里ではなく山の鳥だったのだという。

 キジバトが人里に進出してくれたおかげで、生徒と一緒にキジバトの子育てを観察することができた。私が顧問を務める演劇部の活動場所は校舎の2階にあった。そして、窓の外にはコナラの木が枝を広げていた。キジバトがそこに巣を作ったのだ。2000年の秋のことだ。私は子どもたちと一緒に観察し、その様子を日記に綴った。

2000年9月25日(月)
  キジバトの巣で雛がかえっていたそうだ。「先生、ハトの雛がかえってます」と2人の男子生徒が報告に来てくれた。演劇部員も何人か確認している。自分がいったときは親鳥がいて雛を見ることができなかった。明日確認したいと思う。無事に育つことを願う。

2000年9月27日(水)
 やっと雛を見ることができる。ただし1羽だけ。黄色い産毛が生えていてかわいい。
雛は2羽いるようだ。

2000年10月2日(月)
 雨であった。雛が雨に濡れないように親バトが雛にかぶさっている。雛はずいぶん大きくなった。もう親に隠れることはできない大きさだ。2羽ともよく見える。親バトの姿を人間と重ねている自分がいる。

2000年10月3日(火)
 親バトが餌を取りに離れたので二羽の雛をよく見ることができた。雛の背中には親と同じ模様の羽が生えはじめている。雛がかえってまだ一週間だというのに…。雛の成長の早さにびっくりする。
 巣を覗き込む生徒の数が増えている。みんなハトを驚かさないよう細心の注意を払っている。生命の営みに触れるという、最高の生命の教材がここにあると感じる。

2000年10月5日(木)
  親鳥が巣から離れていることが多くなった。「先生、大丈夫でしょうか」生徒が、親が子育てをやめたのではないかと心配している。これだけ雛が大きくなっては巣の中に親の居場所はない。成長の早さにびっくりする。休み時間になるとオープンスペースのこの窓をのぞく生徒が大勢いる。無事育ってほしい。

2000年10月10日(火)
 「雛がいなくなっています」。なんかとんでもないことが起こったというように、二人の生徒があわてて報告に来た。私は生徒と一緒に、駆け足でオープンスペースに向かった。確かに巣に雛がいなくなっている。今朝は確認しているのに…。そして、辺りを見回したら、いたいた、2羽とも巣の近くの枝にちょこんととまっていた。
 雛が巣立ったのだ。親は直接雛(雛といってももうかなり大きい)のところにやってきて餌を与えていた。
 もう、羽もすっかり親と同じ色になり、首の回りに黄色の産毛をかすかに残すだけだ。もう、体のサイズ以外は親と同じである。
 生徒は雛の生存を確認し、ほっとしている。そして「かわいいかわいい」を連呼している。とってもすてきなワンシーンがそこにあった。透き通った空気があたりを満たしていた。

2000年10月12日(木)
 親鳥も雛もいなくなった。うれしいような淋しいような。雛のいなくなった巣の中にコナラのドングリが一つ転がっているのが印象的だ。

 演劇の練習をしながら、毎日毎日雛の成長を見守ったこと、それが部員たちにとって最高の劇の練習になった。そして命を学ぶ場所ともなった。

撮影 埼玉県杉戸町 

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2008年6月 4日 (水)

ツバメ  先生、燕がきました

名前 ツバメ(燕) 
分類 スズメ目ツバメ科
出現期 夏鳥として3月~
生息地 市街地から山地の開けた場所
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町 他・日本の各地で出会っている

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 ツバメは他の夏鳥に先駆けて日本にやってくる。夏鳥の多くは4月から5月にかけて日本にやってくるが、ツバメは3月・春の訪れとともにその姿を見ることができる。

 ツバメに関係する物語はいくらでも存在する。
 例えばアンデルセンの童話「親指姫」(ツバメは助けてくれたお礼に、親指姫を南の国へと連れて行き、そこで親指姫は花の国の王子と結婚する)
  例えば、オスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」(この童話ではツバメは悲しい最後を迎える)
例えば女性解放運動のリーダー平塚雷鳥と年下の奥村博史という画家との恋愛から生まれた「年上の女性の愛人である若い男性」という意味を与えられた若い燕という言葉。
 例えば巌流島の戦いで有名な佐々木小次郎の得意技・燕返し。更に、燕軍団ヤクルトスワローズの活躍などなど。

 さて、私は中学の教師である。中学の教師で自然が大好きな私には、ツバメが登場する宝物のような詩がある。丸山薫の「北の春」という作品だ。

      北の春 丸山薫

       どうだろう
     この沢鳴りの音は
     山々の雪をあつめて
     轟々と谷にあふれて流れくだる
     この凄じい水音は

     緩みかけた雪の下から
     一つ一つ木の枝がはね起きる
     それらは固い芽の珠をつけ
     不敵な鞭のように
     人の額を打つ
     やがて 山裾の林はうっすらと
     緑いろに色付くだろう
     その中に 早くも
     辛夷の白い花もひらくだろう

     朝早く授業の始めに
     一人の女の子が手を挙げた
     ――先生 燕がきました

               詩集『仙境』

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2008年5月31日 (土)

ムナグロ 遠方からのお客様

名前 ムナグロ(胸黒)
分類 チドリ科
出現期 関東では旅鳥 田んぼに水が入る頃やってくる
生息地 水田に多い
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、宮代町、春日部市(内牧サイクリングロード)【いずれも5月初旬から中旬にかけて】

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 鳥に興味がなかったときは存在さえも知らなかった。きっと目には入っていたのだろう。

 5月、田んぼに水が入るとこの鳥がやってくる。自宅から100メートルしか離れていない田んぼでこの鳥に出会える。短い滞在の後、この鳥は北へと旅立っていく。日本へは休憩に立ち寄るだけの旅鳥である。この鳥の名前はムナグロ。胸が黒から胸黒、単純でわかりやすいネーミングだ。

 この鳥、なんとオーストラリア周辺から日本に渡ってくるのだという。そんなこの鳥のドラマを知ると、この鳥に対して畏敬の気持ちが沸いてくる。

撮影 埼玉県杉戸町(5月中旬)

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2008年3月30日 (日)

カワセミ(翡翠)② お別れの日の思い出 その2  

名前 カワセミ(翡翠)
分類 ブッポウソウ目カワセミ科
生育地 平地から低山の河川・池など
私がであった場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町、春日部市、寄居町、さいたま市など、その他日本の多くの場所でであっている。

カワセミ(翡翠)① 『やまなし』の世界

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 教員生活2校目の最後の日がやってきた。顧問である演劇部の最後の部活動に何がふさわしいか考えた。そして考えに考えた末、自然劇場と名付けた自然観察会を開催することにした。
 以前の自然劇場では何度もであうことができたカワセミ。ところがこの3年間は毎回ふれら、なぜかカワセミを一度も見ることができないでいた。そのためカワセミは部員達の憧れの鳥となっていた。そのためカワセミを見ることを目的に自然劇場を開催した。

 前日、今日の自然劇場を成功させるためにカワセミさがしに出かけた。まずはとっておきの秘密の場所に出かける。今までは百%の確率でカワセミを見ている場所だ。到着してすぐドボンという水音が聞こえる。音のする方を見るとカワセミが魚を加えて水の中から飛びだしてきた。そのカワセミがとまったところにはメスのカワセミが。
「明日、ここに来れば大丈夫」、そう確信した。

 集合は9:00学校の校門。「カワセミ見られますか」の質問には「うん、100%見られるよ」と自信を持って答える。そして早速目的地に、近道をしようとして道を間違え到着したのは10:30。カワセミは見あたらない。
 ダイサギ、コサギの白サギの仲間、カルガモ、オナガ、シメ、キセキレイ等々たくさんの鳥を見ることができるが、カワセミだけがどうしても出てくれない。実は自分自身の片づけもあるため、見られたらすぐ学校に戻るつもりでいたが、「カワセミを見たい」という部員達の強い気持ちを感じ、昼を食べた後もカワセミを待つことに。いつもは待ちの鳥見をしない自分だが、今日ばかりは…。

 午後は雨という予報であったが、幸い雨は降らずお日様も顔を出す天気に。しかし…。3:30になった段階で帰る決断をした。
 最後の自然劇場だっていうのに…。「目的の鳥が見られなくても楽しい、自然劇場はそうでなくてはいけない」と常日頃からいっている自分も今日ばかりはそこはかとなく淋しい。ここでの100%はその時なくなった。

 帰る途中一人の自転車がパンクした。みんなが交代でその自転車押して走った。そのため帰りは更に遅くなる。予期せぬドラマはそこから始まった。

 学校近くのロードレースのコースとして使っている砂利道の横に、少なくともきれいとはいえない堀が流れている。最後の望みを託して、その堀を望遠鏡で見てみる。コガモとカルガモがいた。キセキレイが川辺を歩いている。「キセキレイが奇跡を起こす」という冗談を言ったその時。
「チー」という鳴き声が聞こえてきた。
「カワセミ!」その鳴き声に条件反射で言葉が飛び出た。
遠く、堀の先の先からこちらに向かって1羽の鳥が水面すれすれを飛んできた。
カワセミだった。
カワセミは僕らの手前で急上昇し、背中のコバルトブルーをしっかりこちらに示した後、飛び去っていった。
部員全員がその姿を見ることができた。
歓声が上がる、何度も何度も拍手が起こる。こぼれる笑顔、笑顔、笑顔。

 あの時一人の生徒の自転車がパンクしなければ、もっと早くここを通り過ぎて見られなかったかもしれない。パンクしてくれてありがとう、そんな言葉も飛び出していた。こんな汚いところにカワセミがいるはずないと思ったら見ることができなかった。最後まで可能性を信じてよかった。脚本に書いたらいかにも作られたドラマとなってしまうようなこの状況。これが現実に起こるのだから人生って面白い。なんどもなんども見ようとしてみられなかったカワセミ。それがこんな形で最後の最後に現れるなんて。
彼/彼女らは今日のこの感動を死ぬまで忘れないだろう。これはけっして大袈裟な言葉ではない。

 自然はお別れに素敵なドラマをプレゼントしてくれた。自然を心から愛し続けてきたことへのご褒美だろうか。カワセミを見たときのあの笑顔を胸に、明日から新しい学校でがんばっていこうと思った。

撮影 さいたま市岩槻城址公園(本文の内容の日に写した写真ではありません)

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2008年3月15日 (土)

ウミネコ (海猫)  カモメが登場する映画

名前 ウミネコ(海猫)
分類 カモメ科
生息地・時期 全国の海岸で一年中
私が出会った場所 千葉県・銚子港、神奈川県・三浦海岸、茨城県・大洗海岸、福島県・いわき市 他・多くの港で

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 カモメは映画によく登場する鳥である。
 カモメが登場する映画で記憶に残っているものといえば、まずはヒッチコックの『鳥』
原作は『レベッカ』のダフネ・デュ・モーリア。
 ヒッチコックといえばサスペンス映画の巨匠。『鳥』は何の理由もなく鳥が人間を襲うという恐怖を描いた映画である(ヒッチコックでなければあれだけの素晴らしい作品とはならなかったであろう)。大襲撃への序章として、1羽のカモメが突然舞い降りてきてヒロインの額を傷つける。
 大ヒットアニメ『ファインディング・ニモ』にはカクレクマノミのニモにカモメの集団が襲いかかる。日本語版では「ちょうだい、ちょうだい」と連呼して、襲いかかっるのだが、英語で書かれたオリジナル脚本では「Mine, Mine」と連呼する。この響きはカモメの鳴き声に近く面白い。カモメのどん欲さがよく描かれていた。
 
 写真のカモメはウミネコ。撮影は銚子港。

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2008年2月23日 (土)

ユリカモメ わたしはかもめ

名前 ユリカモメ(百合鷗)
分類 カモメ科
生息地・季節 全国の港、河川でもよく見られる・冬鳥
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、さいたま市、千葉県・谷津干潟、三番瀬、銚子港、その他、多くの港で 

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上の写真はユリカモメの冬羽。下の写真はユリカモメの夏羽。夏羽になると頭部が黒くなる。この変化を知らない人が見れば、別種の鳥。

カモメから世界が広がる。

『かもめ』という戯曲がある。私の愛する、アントン・チェーホフの代表作だ。この作品を演出したスタニスラフスキーは私が心の糧としている演出家である。
チェーホフの戯曲『かもめ』にはニーナという魅力的な女性が登場する。女優を目指すニーナは愛するトリゴーリンに捨てられ、次第に狂気を帯びるようになる。
終幕近くニーナの狂気は彼女にこんな言葉を語らせる。

「わたしはかもめ… いえ、そうじゃない、わたしは女優、そうよ!」

「わたしはかもめ」という台詞。わたしにはとても懐かしい響きであった。チェーホフの『かもめ』のこの台詞を読んだとき、わたしの頭に浮かんだのは、ボストーク6号に登場した世界最初の女性宇宙飛行士テレシコワの言葉ではなかった。この言葉にウルトラQの『地底超特急西へ』を思い浮かべていた。このドラマで人工生命第1号M1号が宇宙で語る言葉「わたしはかもめ」をわたしは記憶していた。この言葉の背景を知らなかったからこそ、そのナンセンスさが心に残った。わたしはまだ幼稚園児だった。

カモメから世界が広がる。

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2008年2月11日 (月)

ズグロカモメ 「白鳥の歌」若山牧水

名前 ズグロカモメ(頭黒鷗)
分類 カモメ科
生息地 干潟・河口
日本で見られる季節 冬鳥として飛来、九州以南ではよく見られるが、他の地域では少ない。
私が出会った場所 東京・葛西臨海公園 

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 平成20年2月11日。葛西臨海公園に出かけた。とにかく今日はのんびりと鳥が見たかった。ただそれだけでよかった。初めて見る鳥に出合うことなど期待していなかった。しかし、出会いがあった。ズグロカモメ。ズグロカモメは頭黒鴎。ただ、冬の間は頭は黒くない。初めての鳥との出会いは、うれしいものだ。

 ズグロカモメは絶滅が危惧される鳥である。その世界最大の繁殖地、中国遼寧省盤錦の湿原では、その保護活動が本格化している。

若山牧水に「白鳥の唄」という詩がある。

白鳥は 悲しからずや
空の青 海の青にも
染まずただよう
 
幾山河 越えさりゆかば
さびしさの はてなむ国ぞ
きょうも旅ゆく
 
いざゆかむ 行きてまだ見ぬ
山を見む このさびしさに
君は耐うるや

  さて、この白鳥とは何だろう。「空の青 海の青にも 染まずただよう」という表現から、漂うようには飛ばないハクチョウではなく、海の上で漂うように飛ぶ白い鳥カモメであると推理できる。カモメは郷愁を誘う鳥である。寂しさの似合う鳥である。カモメの生態を知らなければ。

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2008年2月 3日 (日)

セグロカモメ  カモメと文学と物理学とのつながり

名前 セグロカモメ(背黒鷗)
分類 カモメ科
出現期 日本では冬鳥
生息地 海岸、港、河川
私が出会った場所 埼玉県・さいたま市岩槻地区、久喜市、杉戸町、東京都・谷津干潟、千葉県・船橋海浜公園、銚子港、茨城県・大洗海岸 他、冬の全国の港で

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 セグロカモメは私が住んでいる埼玉県杉戸町では冬に見られる鳥である。朝、ねぐらである海から川を遡ってくる。私は以前から印刷ミスのようについている、くちばしの赤い点が気になっていた。この赤い点の役割を、動物行動学者ニコ・ティンバーゲンが解明している。セグロカモメの雛は、餌をもらうためにこの赤い点をつつく。その信号を受け、親鳥は餌をはきもどし、雛に餌を与えるのだ。セグロカモメの雛は、嘴の縦の線と赤い点がの動きという信号刺激を頼りに親鳥を認識するのだ。このことを発見したティンバーゲンは動物行動学の研究でノーベル賞を受賞している。

カモメから世界が広がる。

 物理学において素粒子とは、物質の最小単位であり、現在その一つとして考えられているのがクォークである。そして、そのクォークという言葉は、20世紀を代表するイギリスの小説家ジェイムズ・ジョイスの長編小説『フィネガンズ・ウェイク』からとった名前である。
 作品の中に、鳥が「クォーク」と3度だけ鳴くシーンがあり、それと3種類のクォークをかけたのだという。その鳥はカモメであると説明している本があるが、本当にそうか自分で調べたわけではない。調べてみたい気もするが、『フィネガンズ・ウェイク』は「ジョイス語」と呼ばれる言葉で書かれているため、超難解といわれている本。柳瀬尚紀による全訳を文庫本でも手に入れることができるが、まだ挑戦には至っていない。

カモメは自然と物理学と文学をつなげてくれる鳥でもある。

撮影 埼玉県杉戸町古利根川 2月

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バン  雪の中

名前 バン
分類 ツル目 クイナ科
生息地 川岸、湿地など
私が出合った場所 埼玉県杉戸町・古利根川、久喜市 他 多くの場所で

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突然バンが現れた。独特の足を持っている。この鳥、ヤンバルクイナの仲間である。そこに雌が現れた。雪の中のカップル。絵になる一こま。

撮影 埼玉県・杉戸町

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