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2008年9月 1日 (月)

コムラサキ 少年の日の思い出

名前 コムラサキ(小紫)
分類 タテハチョウ科タテハチョウ亜科
生息地と時期 河川敷などヤナギ類の映えている場所
私が出会った場所 裏磐梯(7月下旬)、埼玉県さいたま市岩槻地区(荒川河川敷)、尾瀬ヶ原

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 中学校の国語で出会った作品の中で特に心に残っている「少年の日の思い出」。私が出会ったときから30年以上たった今も、この作品は教科書の中に生き残っている。

 「少年の日の思い出」の主人公である僕は、非の打ち所のない少年エーミールが捕まえたというクジャクヤママユを逆らいがたい欲望に負け盗み、そして、その蝶をつぶしてしまう。ラストで少年はエーミールに盗んだことを告白するが、エーミールは「そうか、そうか、つまりきみはそんなやつなんだな」といい、どんることもなくただ軽蔑のまなざしで見る。僕は家に帰ったあと、大切にしていた標本の蝶をひとつひとつとりだし指で粉々につぶしてしまう。

 感動のラストというものではない、中学生には重くつらくのしかかるラスト、それだからこそ、30年以上たっても心に残っているのかもしれない。主人公の僕とエーミールの出会いで重要な役割をするのがコムラサキ。それはこんな風に描かれている。

ある時、ぼくは、ぼくらのところでは珍しい青いコムラサキを捕らえた。それを展翅し、乾いたときに、得意のあまり、せめて隣の子供にだけは見せよう、という気になった。それは、中庭の向こうに住んでいる先生の息子だった。この少年は、非の打ち所がないという悪徳をもっていた。それは子供としては二倍も気味悪い性格だった。(中略)そのため、ぼくはねたみ、嘆賞しながら彼を憎んでいた。
この少年にコムラサキを見せた。彼は専門家らしく、それを鑑定し、その珍しいことを認め、二十ペ二ぐらいの現金の値打ちはある、と値踏みした。しかし、それからかれは難癖をつけ始め…、(中略)

 さて、コムラサキであるが教科書の注には「タテハチョウ科。黒褐色の地色に、黄褐色の斑紋がある」と紹介されている。たしかにそうかもしれない、しかしこれではコムラサキの紫が十分に紹介されていない。確かに地色は黒褐色である。しかし、それはひかりの干渉によって紫色に光り輝くのだ。それは、幻の紫色なのかもしれない。しかし、写真でもその紫は紫にしっかりと記録される。黒褐色も紫も私にとっては本当の色だ。

 写真を撮りだしてからは、なかなか出会うことができなかった蝶であったが、裏磐梯ではここにもかここにもかというほどたくさんのコムラサキに出会うことができた。

 写真 平成20年7月下旬 裏磐梯

◆関連記事 キアゲハ 「少年の日の思い出」   

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