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2008年9月19日 (金)

キキョウ  桔梗色の空

名前 キキョウ(桔梗)
分類 キキョウ科キキョウ属
花期 7月~9月
生育地 平地および山地
が出会った場所 野生では長野県にある日本百名山の麓で出会っただけ(8月初旬)

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 花に興味を持ってからしばらく、キキョウを園芸種だと思っていた。野生で見られる花ではないと思っていた。
 花に興味を持って山歩きを始め10年、野生のキキョウに長野県にある日本百名山の麓で初めて出会った。

 『万葉集』の山上憶良の歌に「秋の野の花を詠める二首」が載っている。

花を指折りかき数ふれば
七種の花
萩の花尾花(おばな)葛花(くずばな)
瞿麦(なでしこ)の花女郎花(おみなえし)
また藤袴(ふじばかま)朝顔の花

 さてこの歌の最後に詠まれている朝顔の花の正体は実はキキョウであると言われる。その根拠として朝顔が庭の花で野の花でないことや、朝顔はもともと日本にあった花ではなく、日本への渡来が平安時代であることから万葉集が編纂された奈良時代には見ることができない花であること等があげられている。

 宮澤賢治の名作『銀河鉄道の夜』には桔梗いろが銀河を覆う空の色として使われている。

がらんとしした桔梗いろの空から、さっき見たやうな鷺が、まるで雪の降るやうに、ぎゃあぎゃあ叫びながら、いっぱいに舞ひおりて来ました。

美しい美しい桔梗いろのがらんとした空の下を実に何万といふ小さな鳥どもが幾組もめいめいせはしくせはしく鳴いて通って行くのでした。

 私は賢治の描く桔梗いろの空と鳥の取り合わせの美しさに圧倒された。目がくらむほどに美しい…
 賢治が好んだ美しい色を宿したキキョウが、野生で普通に見られるようになればいいと思う。

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