アオスジアゲハ クラスの生徒との思い出となった蝶
名前 アオスジアゲハ(青筋揚羽)
分類 アゲハチョウ科
出現期 4月~10月
生息地 平地の公園~山地の広葉樹林
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、東京都・高尾山 他 日本の多くの場所で出会っている
アオスジアゲハは昔は出会うことが少なかった蝶だ。親戚の家に行ったとき初めて見た青の美しさ、その胸のときめきを私は今でも覚えている。しかし、うれしいことに最近はこの蝶に頻繁に出会えるようになった。原因はクスノキの並木道ができたこと。アオスジアゲハの食草はクスノキなのである。
さて、これから語るのは、平成15年、私が一年の担任をしていたときの話である。クラスの生徒が羽化しそうな、羽根の色が透けて見えるアオスジアゲハのさなぎを教室に持ってきてくれた。私は、みんなが見られるようにそれを教卓の上に置いた。しかし移動教室で全員が教室を離れているうちにアオスジアゲハはさなぎから出ていた。誰もその羽化を見ることができなかった。休み時間まだ羽根が伸びきっていないアオスジアゲハをみんなで見た。他のクラスの生徒も見に来た。
「羽化の時間が私の授業と重なったらよかったのに」と思った。そしたら一時中断して羽化を見たことだろう。
私は、その蝶が飛びつ姿を生徒とともに見たかった。しかし、私は午後から埼玉県庁に出張しなければならなかった。後ろ髪を引かれる思いで教室を出た。
翌朝、教室に入ると、黒板の隅にメッセージが書かれていた。
「先生、アゲハが1:30に飛び立ちました」
そして、その下に飛び立つアオスジアゲハの絵が描かれていた。
生徒たちはみんなで飛び立つ様子を見たんだろうな。そう思った。すてきな一日が始まろうとしていた。
撮影 平成20年5月 久喜市青葉公園
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