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2008年5月30日 (金)

モンシロチョウ 車のいろは空のいろ

名前 モンシロチョウ(紋白蝶)
分類 シロチョウ科
食草 アブラナ科の栽培種(キャベツなど)
出現期 3月~11月
生息地 日本全国のキャベツ畑など
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、宮代町、春日部市 他 日本全国で普通

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 モンシロチョウは私が住んでいる埼玉県では最も普通に見られる蝶です。春先この蝶が飛ぶのを見ると、ああ、春が来たんだなと感じます。モンシロチョウは埼玉県だけでなく日本全国に普通に見られる蝶ですが、大昔に大陸からやってきた外来種だといわれています。小さくてかわいらしい蝶ですが、集団で海を渡ることもあるそうです。

 小学校の国語の教科書に「白いぼうし」という作品がありました。小学校六年間を通して特に印象に残る作品です。「白いぼうし」はあまんきみこ作「車のいろは空のいろ」の八つの短編の中の一作で、空色のタクシーに乗っているタクシー運転手・松井さんが主人公です。

「これはレモンのにおいですか?」
ほりばたでのせたお客の紳士が、はなしかけました。
「いいえ、夏みかんですよ」

 という印象的な会話でこの物語は始ります。
 車道のそばに白いぼうしが置かれているのに気づいた松井さんは、このままでは風が吹いて車にひかれてしまうと思い、タクシーから降りてぼうしを手に取ります。すると、中からモンシロチョウが飛び出します。松井さんは男の子のために、田舎のお母さんが送ってくれた夏みかんを置いて、その上にぼうしをかぶせます。
 車に戻ると、おかっぱのかわいい女の子がシートに座っています。道に迷ってしまったようです。そして、「菜の花横町」に位って欲しいといいます。松井さんは菜の花橋のことだろうと思いそこに向かいます。ふと気がつくとバックミラーには誰もうつっていません。女の子は消えてしまったのです。そこは、小さな団地の前の小さな野原。そして、そこには白い蝶が、たくさん飛んでいました。松井さんの耳に、こんなに声が聞こえてきます。

「よかったね」
       「よかったよ」
「よかったね」
   「よかったよ」

誰もいなくなった、空色のくるまのなかには夏みかんのにおいがかすかに残っています。

「白いぼうし」に描かれた白い蝶はもちろんモンシロチョウでしょう。私はモンシロチョウを見ると、この物語を思い出します。そして、昆虫少年だった小学生の私を思い出します。

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