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2008年4月26日 (土)

キュウリグサ 『西の魔女が死んだ』に登場する植物

名前 キュウリグサ(胡瓜草)
分類 ムラサキ科
花期 3月~5月
生育地(分布) 日本全土の道ばたや庭
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市 他 日本の各地
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『西の魔女が死んだ』(梨木香歩 作)という小説は生命を扱った素敵な物語だった。この度、映画化されたようである。

この物語には、シジュウカラ、エナガ、コガラ、ホトトギス、ホオノキ、クサノオウ、カヤツリグサ…と、たくさんの生き物が登場する。それがどんな生き物か知らなくてもこの小説を楽しむことはできる。しかしその生き物が映像として浮かぶとき、この物語は更に面白さをますはずだ。

 主人公の少女はサンルームの床のれんがの隅に生えている小さな雑草に興味を持つ。そしてそのワスレナグサを小さくしたような青い花にヒメワスレナグサという名前を付ける。素敵な名前だ。この花の正式名がキュウリグサであることは最後で提示されるが、この物語に心を動かされた人はこのキュウリグサがどんな植物か知っておくといいだろう。もむとキュウリのような匂いがするというキュウリグサ(試してみたが、そういわれればキュウリの匂いという気もする、その程度の匂いだと私は感じている)、私の好きな花の一つでもある。都会、田舎に関わらず日本中の平地のどこでも見ることができる花だが、とても小さいのでこの花に目を止める人はほとんどいない。

 こんな可憐な花なのに、名前はキュウリグサ。ドナウ川の川辺で恋人のため花を摘もうとした青年が、川に落ち急流に飲まれる前に恋人に花を投げ「私を忘れないで」と叫んだことから名前がつけられたといわれるワスレナグサ(勿忘草)と比べるとかわいそうな気もする。『西の魔女が死んだ』は、このちっぽけな花に多くの人が目を向けるきっかけを作ってくれるかもしれない。そうなればいい。

※撮影 2008.4 埼玉県・杉戸町

◆関連記事 
ギンリョウソウ(銀龍草)① 『西の魔女が死んだ』で描かれた花 その2

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