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2008年2月23日 (土)

ユリカモメ わたしはかもめ

名前 ユリカモメ(百合鷗)
分類 カモメ科
生息地・季節 全国の港、河川でもよく見られる・冬鳥
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、さいたま市、千葉県・谷津干潟、三番瀬、銚子港、その他、多くの港で 

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上の写真はユリカモメの冬羽。下の写真はユリカモメの夏羽。夏羽になると頭部が黒くなる。この変化を知らない人が見れば、別種の鳥。

カモメから世界が広がる。

『かもめ』という戯曲がある。私の愛する、アントン・チェーホフの代表作だ。この作品を演出したスタニスラフスキーは私が心の糧としている演出家である。
チェーホフの戯曲『かもめ』にはニーナという魅力的な女性が登場する。女優を目指すニーナは愛するトリゴーリンに捨てられ、次第に狂気を帯びるようになる。
終幕近くニーナの狂気は彼女にこんな言葉を語らせる。

「わたしはかもめ… いえ、そうじゃない、わたしは女優、そうよ!」

「わたしはかもめ」という台詞。わたしにはとても懐かしい響きであった。チェーホフの『かもめ』のこの台詞を読んだとき、わたしの頭に浮かんだのは、ボストーク6号に登場した世界最初の女性宇宙飛行士テレシコワの言葉ではなかった。この言葉にウルトラQの『地底超特急西へ』を思い浮かべていた。このドラマで人工生命第1号M1号が宇宙で語る言葉「わたしはかもめ」をわたしは記憶していた。この言葉の背景を知らなかったからこそ、そのナンセンスさが心に残った。わたしはまだ幼稚園児だった。

カモメから世界が広がる。

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2008年2月11日 (月)

ズグロカモメ 「白鳥の歌」若山牧水

名前 ズグロカモメ(頭黒鷗)
分類 カモメ科
生息地 干潟・河口
日本で見られる季節 冬鳥として飛来、九州以南ではよく見られるが、他の地域では少ない。
私が出会った場所 東京・葛西臨海公園 

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 平成20年2月11日。葛西臨海公園に出かけた。とにかく今日はのんびりと鳥が見たかった。ただそれだけでよかった。初めて見る鳥に出合うことなど期待していなかった。しかし、出会いがあった。ズグロカモメ。ズグロカモメは頭黒鴎。ただ、冬の間は頭は黒くない。初めての鳥との出会いは、うれしいものだ。

 ズグロカモメは絶滅が危惧される鳥である。その世界最大の繁殖地、中国遼寧省盤錦の湿原では、その保護活動が本格化している。

若山牧水に「白鳥の唄」という詩がある。

白鳥は 悲しからずや
空の青 海の青にも
染まずただよう
 
幾山河 越えさりゆかば
さびしさの はてなむ国ぞ
きょうも旅ゆく
 
いざゆかむ 行きてまだ見ぬ
山を見む このさびしさに
君は耐うるや

  さて、この白鳥とは何だろう。「空の青 海の青にも 染まずただよう」という表現から、漂うようには飛ばないハクチョウではなく、海の上で漂うように飛ぶ白い鳥カモメであると推理できる。カモメは郷愁を誘う鳥である。寂しさの似合う鳥である。カモメの生態を知らなければ。

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2008年2月 3日 (日)

セグロカモメ  カモメと文学と物理学とのつながり

名前 セグロカモメ(背黒鷗)
分類 カモメ科
出現期 日本では冬鳥
生息地 海岸、港、河川
私が出会った場所 埼玉県・さいたま市岩槻地区、久喜市、杉戸町、東京都・谷津干潟、千葉県・船橋海浜公園、銚子港、茨城県・大洗海岸 他、冬の全国の港で

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 セグロカモメは私が住んでいる埼玉県杉戸町では冬に見られる鳥である。朝、ねぐらである海から川を遡ってくる。私は以前から印刷ミスのようについている、くちばしの赤い点が気になっていた。この赤い点の役割を、動物行動学者ニコ・ティンバーゲンが解明している。セグロカモメの雛は、餌をもらうためにこの赤い点をつつく。その信号を受け、親鳥は餌をはきもどし、雛に餌を与えるのだ。セグロカモメの雛は、嘴の縦の線と赤い点がの動きという信号刺激を頼りに親鳥を認識するのだ。このことを発見したティンバーゲンは動物行動学の研究でノーベル賞を受賞している。

カモメから世界が広がる。

 物理学において素粒子とは、物質の最小単位であり、現在その一つとして考えられているのがクォークである。そして、そのクォークという言葉は、20世紀を代表するイギリスの小説家ジェイムズ・ジョイスの長編小説『フィネガンズ・ウェイク』からとった名前である。
 作品の中に、鳥が「クォーク」と3度だけ鳴くシーンがあり、それと3種類のクォークをかけたのだという。その鳥はカモメであると説明している本があるが、本当にそうか自分で調べたわけではない。調べてみたい気もするが、『フィネガンズ・ウェイク』は「ジョイス語」と呼ばれる言葉で書かれているため、超難解といわれている本。柳瀬尚紀による全訳を文庫本でも手に入れることができるが、まだ挑戦には至っていない。

カモメは自然と物理学と文学をつなげてくれる鳥でもある。

撮影 埼玉県杉戸町古利根川 2月

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バン  雪の中

名前 バン
分類 ツル目 クイナ科
生息地 川岸、湿地など
私が出合った場所 埼玉県杉戸町・古利根川、久喜市 他 多くの場所で

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突然バンが現れた。独特の足を持っている。この鳥、ヤンバルクイナの仲間である。そこに雌が現れた。雪の中のカップル。絵になる一こま。

撮影 埼玉県・杉戸町

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カイツブリ  芭蕉が詠んだ浮巣をつくる鳥

名前 カイツブリ(鳰)
分類 カイツブリ科
生息地 河川、湖沼 関東地方では留鳥、北日本では夏鳥
私が出会った場所 日本中で出会っている

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 カイツブリは人相(鳥相)の悪い鳥だ。その愛想のない面構えが好きだ。雪のせいだろうか、いつもなかなか近づいてくれないやつが、近くまでやってきた。

 さて、カイツブリというと頭に浮かんでくるのが芭蕉の句。

五月雨に鳰の浮巣を見にゆかん 松尾芭蕉

 芭蕉の俳句の中でこの作品が優れているかどうかは別として、雨の中、鳰(にお…カイツブリのこと)の巣を見に行こうという芭蕉の気持ちに私の心は惹かれる。そんな意味で好きな俳句の一つである。

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 カイツブリは潜水が得意な水鳥で、上の写真のような浮き巣という水の上に浮かんだ巣を作る。浮かばせることによって水位の上昇によって巣が沈むことを防いでいる。

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カルガモ  かもさんおとおり

名前 カルガモ
分類 カモ科
生息場所 湖沼、河川、水田、海岸
私が出会った場所 日本各地で何度も

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 雪が降っていると、無性に出かけたくなる。近くの川に鳥を見に行った。カルガモ、いつでも必ず見ることができる、普通の鳥。そんな普通の鳥の存在を普通でなく感じさせる。雪はそんな魔力がある。

 そんな普通の鳥であるカモを描いたすてきな絵本がある。「かもさんおとおり」作・ロバート・マクロスキー。マクロスキーはこの絵本でコールデコット賞を受賞した。私は大学の時、絵本を学んだ。絵本が子供だましの世界ではないことを知り、絵本の世界に夢中になった。その時夢中になった絵本の一つがこの作品である。

 ボストンの町に住み着いたカモの親子の話。このカモたちが引っ越しをするとき、心優しいお巡りさんがその手助けをする。カモの目から見た、ボストンの町の描写が実に見事だった。

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撮影 埼玉県杉戸町

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