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2007年7月31日 (火)

オオモノサシトンボ  3種類目の絶滅危惧種

名前 オオモノサシトンボ(大物差蜻蛉)
分類 トンボ目イトトンボ科
生息地 マコモなどの多い池
私がであった場所 埼玉県・杉戸町

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週末訪れる、自宅近くの遊水池。
これまでにオオセスジイトトンボとベニイトトンボという絶滅危惧種が発見されている場所だ。そこで今日、今まで見たことのない蜻蛉を目にした。
早速、写真を撮り、自宅で調べてみると、オオモノサシトンボ。
絶滅危惧種に登録されていた。

けっこう多くの場所に絶滅危惧といわれている生き物が生息しているのかもしれない。見る目さえあれば、そのような生き物に出会えるのかもしれない。

撮影 平成19年7月 杉戸町

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2007年7月16日 (月)

オニグモ   霧の朝の楽しみ

名前 オニグモ(鬼蜘蛛)
分類 コガネグモ科オニグモ属
出現期 5月~8月
生息地 人家などの建物の周囲に多い
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町 他日本各地で出会っている

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朝、霧が出ていると散歩がしたくなる。
クモの巣が自然の中、レースのカーテンになる。

オニグモは里で普通に見られるクモ。
霧の日はオニグモのレースのカーテンが普通に見られる。
ただ見ようとさえ思えば。

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蜘蛛は網張る 私は私を肯定する  種田山頭火

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サツマノミダマシ  雨の後の楽しみ

名前 サツマノミダマシ
分類 コガネグモ科
出現期 6月~8月
生息地 里山から山地
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町 その他

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サツマノミダマシ。私はサツマ・ノミダマシ(薩摩にいるノミのような蜘蛛)だと思ったいた。それは間違いであった。サツマノミダマシはサツマノミ・ダマシ(サツマの実=ハゼの実に似ている蜘蛛)である。

さて、雨の日の楽しみの一つ、それは蜘蛛の巣を見ることだ。
サツマノミダマシは、蜘蛛の巣を観察するにもってこいのクモ。
この円網をあっという間に作ってしまう。

「ゲド戦記」の作者アーシュラ・K・ル=グウィンに「いちばん美しいクモの巣」という絵本がある。「ゲド戦記」のファンであり、クモの巣の愛好家である私がそのタイトルを見ただけで買ってしまった本である。サツマノミダマシは彼女が絵本で描いた「いちばん美しいクモの巣」を作れるクモである。

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2007年7月15日 (日)

クマダギンナガゴミグモ 山にいる銀色のクモ

名前 クマダギンナガゴミグモ
分類 コガネグモ科ゴミグモ属
出現期 6月~8月
生息地 山地
私が出会った場所 福島県・会津

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 文一総合出版からでた『日本のクモ』(新海栄一・著)を購入した。今まで出版されているクモの図鑑と比べ、写真が鮮明で美しい。この図鑑を見て、私が今までギンナガゴミグモだと思っていたクモが、それと親戚のクマダギンナガゴミグモであることを知った。

 二年前、会津で撮影したクモの写真を見てみた。クマダギンナガゴミグモだった。
山で出会うことのできる、銀色の美しいクモ。実は、このクモはいわゆるクモの巣をはる仲間では異端の存在である。写真を見てその異端さがわかるだろうか。

 その異端さとは、頭を上に向けて静止することだ。日本ではこのように頭を上に向けて静止するクモは3種類しかいない(ギンメッキゴミグモ、ギンナガゴミグモ、そしてクマダギンナガゴミグモ)。他のクモはみんな頭を下にして静止している(その代表選手はオニグモコガネグモ)。

 こんなクモとの出会いも楽しむ山歩きが、私は好きだ。

撮影 2005年6月

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ギンメッキゴミグモ  里にいる銀色のクモ

名前 ギンメッキゴミグモ
分類 コガネグモ科ゴミグモ属
出現期 5月~9月
生息地 平地~山地
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、鷲宮町 他 さまざまな場所で

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 銀色のクモがいる。背中に銀のメッキをつけたようなクモ。名前をギンメッキゴミグモ。始めにその名を聞いたときの気持ちは?であった。本当にそれがこのクモの正式な名前なのか?メッキという響きに違和感を感じたのだ。しかし、その違和感のせいで、名前を間違えることのないクモともなっているのだが。

 私が住んでいる地域でも至る所で見ることができるクモなのだが、数年前までその存在に気がつかなかった。
 写真のようにこのクモは円網の中心に頭を上にして静止する。
私の住む地域では、頭を上にして静止しているのはこのクモだけで、他の円網を張るクモはどれも頭を下にむけて静止している。(※このように頭を上にして静止するクモが異端であることは、クマダギンナガゴミグモのページで書いたので、そこを参照してください)

 以前クラスの生徒がこの銀色のクモを見たいというので、捕まえてきて紹介したことがある。捕まえた場所は、学校の校庭。総合的な学習で生き物について学んでいたこともあり、きゃーきゃーいう生徒は一人もなく、それどころか「きれい」「かわいい」などといいながらみんなでながめていた。

 このクモのような新しい発見が至る所に潜んでいるのであるから、家の近くを歩くことが楽しくないはずがない。

撮影 埼玉県杉戸町

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2007年7月13日 (金)

ハッチョウトンボ  日本一小さい蜻蛉

名前 ハッチョウトンボ
分類 トンボ科
出現期 5月~10月
生息地 丘陵地の湿地
私が出会った場所 群馬県・尾瀬ヶ原、福島県・宮床湿原 

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ハッチョウトンボは日本一小さな蜻蛉である。その大きさはわずか2㎝。写真はその小ささを正確には表現してくれない。この蜻蛉が見られる場所は、少なくはないのに、地域での天然記念物になっていたりする。それは日本一の小ささによるのだろうか。まあ、この愛らしい蜻蛉が保護されるということはよいことだ。この時期、福島県の宮床湿原ではたくさんのハッチョウトンボを見ることができる。この写真は二年前、宮床湿原を訪れたときに撮ったもの。きっと今年もハッチョウトンボを楽しむことができることだろう。

撮影 2005年6月末 宮床湿原

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2007年7月11日 (水)

ジャコウアゲハ  番町皿屋敷との関係

名前 ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
分類 アゲハチョウ科
出現期 私が住む埼玉県では5月~9月
生息地 草地から深い森林まで
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町 東京都・高尾山 その他 

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 ジャコウアゲハという蝶がいる。そう簡単には見ることができなくなってしまった蝶ではあるが、私が働いている久喜市では今も見ることができる。ウマノスズクサという毒草を食草とするため体内に毒を持ち、鳥におそわれるのが少ない蝶である。その姿から山女郎という妖しい名でも呼ばれる。

 妖しい名前がついているのは成蝶だけではない。この蝶のさなぎは「お菊虫」と呼ばれている。この名前はお菊さんが「一枚、二枚……」と皿を数えるシーンで有名な、「番町皿屋敷」の伝説に由来している。「番町皿屋敷」の主人公であるお菊が、無実の罪で手打ちにされた際、後ろ手にしばられた姿に似ていることによるのだという。

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ジャコウアゲハのさなぎが番町皿屋敷とつながっている、私はこの関係をすてきだと思う。

撮影 
蝶   平成19年7月  久喜市(一枚目♂、二枚目♀)
さなぎ 平成19年3月  久喜市

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2007年7月 9日 (月)

クロイトトンボ トンボに食べられるトンボ

名前 クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)
分類 イトトンボ科
出現期 4月~10月
生育地 平地や丘陵地の池・沼など
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、栃木県・三毳山にある池

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 自宅近くの蜻蛉の池で、一番個体数の多いのがこのクロイトトンボ。
この池で一番小さな蜻蛉でもある。

 今日は絶滅危惧種のベニイトトンボに食べられている、クロイトトンボに出会った。
蜻蛉が蜻蛉を食べる生態系。自然とは恐ろしい場でもあり、その恐ろしさに向き合うことなしで自然の本当のすばらしさを感じることはできないのだとも思う。

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撮影 平成19年7月

上  杉戸町
下  杉戸町  (クロイトトンボを食べるベニイトトンボ♀)

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2007年7月 5日 (木)

ベニシジミ 肩にベニシジミがとまっているぞ

名前 ベニシジミ(紅蜆)
分類 シジミチョウ科
出現期 3月下旬~11月
食草 スイバ、ギシギシなど
生息地 平地から亜高山帯
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、久喜市、宮代町、春日部市 他 日本各地で出会っている

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ベニシジミは身近な蝶。そして美しい蝶。
野田秀樹に『野獣降臨(のけものきたりて)』という劇がある。
その劇のオープニングで「肩にベニシジミがとまっているぞ」
という台詞があった。場面が一気に転換する、そのきっかけになる台詞だった。
演劇が好きで自然が好きでベニシジミが好きだった私には、その台詞が鮮烈な光に感じられた。

演劇とベニシジミ、私の中ではつながっている。

撮影
上 平成19年7月  杉戸町
下 平成20年4月  大山

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2007年7月 3日 (火)

アズチグモ ハエドクソウの花に化ける

名前 アズチグモ
分類 カニグモ科アズチグモ属
出現期 5月~9月
生息地 平地~山地
私が出会った場所 埼玉県・宮代町 他

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今まで見たクモで、一番うまく化けたなと思うのがこの写真のアズチグモ。
近づく前まではハエドクソウの花だと思った。そして、その花を撮ろうと思ったら、アズチグモだった。

撮影 2005年秋 宮代町

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ウロコアシナガグモ 空を飛ぶ小蜘蛛の思い出

名前 ウロコアシナガグモ(鱗足長蜘蛛)
分類 アシナガグモ科アシナガグモ属
出現期 5月~7月
生息地 日本各地の都市部から山地
私が出会った場所  埼玉県・杉戸町、久喜市、新潟県・臥牛山

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写真は平成19年4月に訪れた臥牛山で撮影したネコノメソウ。
撮影していたときは全く気がつかなかった。
家に帰って撮った写真を見て初めてクモの存在に気がついた。
写っているクモはウロコアシナガグモ。私の住んでいる杉戸町でも普通に見ることができるクモである。
クモを拡大すると下のような写真になる。
ウロコアシナガグモは美しいクモである。

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 さて、私にとってこのウロコアシナガグモは思い出深い蜘蛛である。あれは平成15年の6月のこと。クラスの生徒の一人がこの美しい蜘蛛を教室に持ってきた。その年は、総合的な学習の時間で元日本蜘蛛学会会長・筑波大学名誉教授のS教授に蜘蛛と身近な自然についての講演をしてもらったこともあり、生徒たちが蜘蛛に対して必要以上の恐怖を抱くことはなかった。というより、多くの生徒が(一般的には蜘蛛を恐れると思われる女子も含めて)蜘蛛という存在に興味を持っていた。

 私はこの蜘蛛を一日透明な容器に入れておいた。するとこの蜘蛛がその容器の中に卵のう(卵がいっぱい入った袋)を作ったのだ。数日後、卵のうからたくさんのクモの子が生まれた。教室に風が吹いた、するとクモの子たちはクモの子を散らすように散らばり、そして風にのって窓の外への旅立っていった。私はそれを数人の生徒と見守った。その後、私はクラス全員の生徒とともに小蜘蛛の旅立ちを体験することになるのだが、それはアシナガグモの「生きものがたり図鑑」(現在、工事中)で紹介するとしよう。

写真 平成19年4月 臥牛山(新潟)

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コハナグモ  芥川龍之介が描いた蜘蛛

名前 コハナグモ(小花蜘蛛)
分類 カニグモ科
出現期 6月~9月
生息地 平地から山地
私が出会った場所  埼玉県・杉戸町 他

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マツヨイグサに潜むコハナグモ。ハナグモ(花蜘蛛)の仲間は私に芥川龍之介の小説を思い出させる。「蜘蛛の糸」ではない、「女」という小品だ。「女」は次のように始まる。

      「女」 芥川龍之介

 雌蜘蛛は真夏の日の光を浴びたまま、紅い庚申薔薇の花の底に、じっと何か考えていた。
 すると空に翅音がして、たちまち一匹の蜜蜂が、なぐれるように薔薇の花へ下りた。蜘蛛は咄嗟(とっさ)に眼を挙げた。ひっそりした真昼の空気の中には、まだ蜂の翅音の名残りが、かすかな波動を残していた。
 雌蜘蛛はいつか音もなく、薔薇の花の底から動き出した。蜂はその時もう花粉にまみれながら、蕊の下にひそんでいる蜜へ嘴を落していた。
 残酷な沈黙の数秒が過ぎた。

 芥川龍之介はこの雌蜘蛛を「ほとんど悪それ自身のような、真夏の自然に生きている女」と表現する。「女」という小説には、雌蜘蛛から生を授かった小蜘蛛の誕生を含め、残酷であり、かつ尊い命が描かれていると感じる。ただ人間の女性は、この「女」という小説に何を感じるであろうか?この小説、「蜘蛛の糸」とは違い、教科書に採用されることはないはずだ。

撮影 平成19年7月1日(日) 杉戸町

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ササグモ 狩りの収穫

名前 ササグモ(笹蜘蛛)
分類 ササグモ科ササグモ属
出現期 5月~8月
生息地 平地~山地に普通
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町 

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さわるとちくちくしそうな、そんなクモがいる。
ササグモ。
脚から出ているとげとげはどんな役割をしているのだろう。このクモは写真のように、葉にとまり第一脚を広げて獲物を待つのが特徴。獲物がくると瞬間的に飛びついて捕らえる。脚のとげとげはその時に役に立つのだろう。見ている間に、一匹の甲虫を仕留めた。

私は子どもの頃ウルトラシリーズが好きだった、特にウルトラマン、ウルトラセブンに夢中になった。どちらのシリーズにも宇宙人が登場した。私は、ササグモにウルトラシリーズに登場した宇宙人的なものを感じる(特にウルトラマンに登場したダダがこのクモのイメージに近い気がする)。なにやら得体の知れない恐ろしさを感じるのである。そして、その恐ろしさが魅力でもあるのだ。

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撮影 平成19年7月1日(日) 杉戸町

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2007年7月 2日 (月)

チョウトンボ (蝶蜻蛉) 夢幻の世界

名前 チョウトンボ(蝶蜻蛉)
分類 トンボ目トンボ科
生息地 平地の湖沼
私がであった場所 埼玉県春日部市のかしま池(絶滅)、杉戸町

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夢を見ているようだった。何十ものチョウトンボが羽根を休めていた。
日が沈むまで、ずっとずっと見ていた。
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 私は子どもの時トンボ少年でもあった。近くにあったかしま池と呼ばれる池にトンボを捕りに行のが好きだった。かしま池はトンボに溢れていた。

 そのトンボの宝庫であるかしま池はある時突然埋め立てられ、チョウトンボも池とともに消えていった。かしま池は私の心に存在する幻の池となった。

 私が住んでいる町で、久しく出会うことのなかったチョウトンボに再び出会うことができた。この池がかしま池と同じ運命をたどらないことを願う。

  撮影 埼玉県杉戸町 平成19年6月30日(土)

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