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2007年6月30日 (土)

エゾノタチツボスミレ(蝦夷の立坪菫)

名前 エゾノタチツボスミレ(蝦夷の立坪菫)
分類 スミレ科
花期 5月~6月
生育地 山地(本州中部地方以北)
私が出会った場所 山梨県・八ヶ岳山麓、長野県・岩菅山

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先日訪れた八ヶ岳でのこと。私はバスに乗り遅れた。昼はバスの便が少なく、次のバスまで2時間近く待たなければならない。2時間は短い時間ではない。
私は近くをぶらぶら散策することにした。そしてエゾノタチツボスミレに出会った。
このスミレは、私が植物に興味をもつようになった年に登った山で出会った花である。スミレにもこんなに背が高いものがあるのだと思った。
そのときの私は、このスミレは山ではどこででも普通に出会える花なのだろうと思った。その時から15年。私は今日までこのスミレに出会うことはなかった。久しぶりの再会である。
あれから15年たった今も、エゾノタチツボスミレほど背が高いスミレには出会っていない。

バスに乗り遅れることも、悪くはない。いや、バスに乗り遅れた悔しさから何とかして悪くないことにしようとしたことは正解だった。

撮影 平成16年6月17日(日) 八ヶ岳美濃戸口周辺

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2007年6月29日 (金)

コガネグモ  久喜市で発見、新聞記事に

名前 コガネグモ(黄金蜘蛛)
分類 コガネグモ科
生息場所・時期 郊外の人家の周辺、樹林地の周辺など 5月~9月
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、騎西町

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先日、勤務地である久喜市の市街地でコガネグモを見つけた。埼玉県では絶滅危惧Ⅰ類の指定を受けているクモ。この発見が読売新聞の朝刊に掲載された。次のような記事である。

◆市街地にコガネグモ 県絶滅危惧種
 久喜で中学教諭撮影

 久喜市久喜中学校(本町)の教諭が、同市の市街地で、県レッドデータブックの絶滅危惧種に指定されているコガネグモを見つけ、撮影した=写真。
 コガネグモは、雌が体長約2~2.5センチ、雄が同約5~7ミリで、日当たりのいい林や草原などに生息する。張り巡らせた網の上に、前2対、後ろ2対の足をそろえてX字状にしてとまり、それに合わせるように糸の帯で白いジグザグの模様をつけるのが特徴。
 教諭は、8日午前6時半頃、散歩中に偶然見つけ、埼玉県生態系保護協会本部に問い合わせて確認した。「撮影した写真を教材に活用し、開発が進む市街地にも自然が残っていることを生徒たちに伝えたい」と話している。

 今日は隣の白岡町に住んでいる女性から、私の家で写真のクモを見つけました。という電話が学校にはいった。自然を見つめる目があれば、このクモが見えてくるのかもしれない。
 クラスの掲示係が、私の記事を廊下にはってくれた。自分ではるのは照れくさいが、生徒がはってくれるということはうれしい。

その公園の近くで再びコガネグモを発見した。
私のクラスの生徒の家の庭でもこのクモが見られるという。
コガネグモ、今は絶滅危惧種ではなくなっているのかもしれない。
農薬によって減少したといわれるこのクモが普通に見られるようになるということは、
よいことだ。

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撮影 平成19年 久喜市 下の写真が新聞に掲載されたもの

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2007年6月25日 (月)

ハグロトンボ 戻ってきた自然

名前 ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)
分類 トンボ目カワトンボ科
生息地 未成熟個体 水辺の林などの暗い場所 成熟個体 明るい水辺
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、小川町、高知県・四万十市 他

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 トンボ少年だった私は、親戚の家を訪れたとき初めてこのトンボに出会った。私はその時の感動を今でも覚えている。漆黒の羽根、メタリックな輝きを持つ胴体、ひらひらと舞う飛び方。どれも私の地元にいるトンボとは違っていた。それは図鑑の中のハグロトンボが命を与えられ、私の中で羽ばたいた瞬間だった。

 昭和60年に出版された杉村光俊 著『トンボ王国』のに、ハグロトンボは次のように説明されている。

以前なら、平地の小川に行けばいくらでも見られたハグロトンボだが、今では、かなり山間部でないとお目にかかれない。

確かに、私の住んでいる地域でもかつてハグロトンボが姿を消したことがあった。ハグロトンボがみつかったことが新聞の記事になったことがあるくらいだ。しかし、最近このトンボを目にすることが多くなった。少なくとも私が働いている埼玉県久喜市ではハグロトンボを普通に見ることができる場所が存在する。今日もたくさんのハグロトンボに出会った。環境は悪い方向に向かってだけいるわけではない。それをハグロトンボは証明してくれている。自然破壊を嘆くことも大切だと思うが、自然が戻ってきたことを素直な心で見つめ、それを喜ぶことも大切にしたい。

撮影 上から

 埼玉県 小川町
 高知県 四万十市
 埼玉県 久喜市(未成熟な個体)

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クリンソウ(九輪草) サクラソウの女王と褒め称えられた花

名前 クリンソウ(九輪草)
分類 サクラソウ科
花期 5月~6月
生育地 山地の湿り気のある場所
私が出会った場所 栃木県・日光・中禅寺湖、山梨県・ 入笠山

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 クリンソウはサクラソウの仲間である。サクラソウに比べずっと大きいので、サクラソウの仲間というイメージでとらえるのは難しい。
雨に濡れたクリンソウの群生。美しい。

 日本を最初に訪れた植物学者はイギリスのロパート・フォーチュン。その彼が、日本で最も美しく、心惹かれる花として挙げたのがクリンソウ。彼はクリンソウを「サクラソウの女王」と褒め称えた。現在、白やピンクのクリンソウを見かけることがあるが、それはイギリスで品種改良されたものの逆輸入なのだという。

撮影 平成19年6月24日(日) 入笠山

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エゾノコリンゴ 初恋の似合う花

名前 エゾノコリンゴ(蝦夷の小林檎)
分類 バラ科リンゴ属
花期 5月~6月
生育地 林縁や湿地(上高地や八ヶ岳山麓に多い)
私が出会った場所 八ヶ岳山麓

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エゾノコリンゴは蝦夷の小林檎。おしゃれでかわいらしい名前。
私はエゾノコリンゴという響きを、島崎藤村の『初恋』のイメージと重ねてしまう。
もちろんこの詩に出てくるリンゴは、リンゴの実ではあるが。

 まだあげそめし前髪の
 リンゴのもとに見えしとき
 前にさしたる花櫛の
 花ある君と思ひけり

 やさしく白き手をのべて
 リンゴをわれにあたへしは
 薄紅の秋の実に
 人こひ初めしはじめなり

エゾノコリンゴには初恋が似合う。

撮影 平成19年6月15日(金) 開校記念日の八ヶ岳にて

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2007年6月24日 (日)

スズラン (鈴蘭) 雨の入笠山で

名前 スズラン(鈴蘭) 別名 キミカゲソウ(君影草)
分類 ユリ科
花期 4月~6月
生育地 山地や高原の草地
私が出会った場所 山梨県・入笠山

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鈴蘭を見に入笠山に出かけた。

一週間前は天気予報が外れ、見事な晴れの日曜日となり、八ヶ岳を満喫した。今日も天気予報は外れた。しかし、予報が晴れであったので見事な雨の日曜日となった。富士見駅に到着するとほぼ同時に雨が降り始め、入笠湿原に到着したときには本格的な雨となった。
晴れもいいが、雨もまたいい。鈴蘭は雨が似合う花だ。

鈴蘭は蘭という名がついているが、蘭の仲間ではなく百合の仲間である。バルザックの代表作に『谷間の百合』という小説があるが、谷間の百合とは鈴蘭のことである。別名・君影草。鈴蘭は世界各地ですてきな名前がつけられている。花が階段状につくことから「妖精の階段」「天国への階段」「ヤコブの階段」などとも呼ばれている。またスズランはフィンランドの国花でもある。

撮影 平成19年6月24日(日)

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キバナノコマノツメ  スミレの名前がついていないスミレ

名前 キバナノコマノツメ
分類 スミレ科
花期 6月~8月
生育地 亜高山~高山
私が出会った場所 山梨県・八ヶ岳、長野県・八方尾根

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 私はスミレの仲間が好きだ。今までたくさんの種類のスミレを見て楽しんできた。そんなスミレの仲間の中で、ただ一つスミレという名前がつかないスミレがある。それがキバナノコマノツメ。北杜夫の小説『神々の消えた土地』で出てきたという記憶がある。しかし、インターネットではヒットしなかった。記憶違いであろうか……、小説を読み直そうとしたが、小説が見つからない…

 キバナノコマノツメは世界的に分布するスミレである。北極圏をぐるりと取り巻くように分布するほか、ヒマラヤでも見ることができるという。日本でも北は北海道から南は屋久島まで分布している。

撮影 平成19年6月17日(日) 八ヶ岳 

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2007年6月23日 (土)

イワヒバリ  高嶺の鳥

名前 イワヒバリ(岩雲雀)
分類 イワヒバリ科
生息地 高山の岩場、冬は低山から亜高山
私が出会った場所  白馬岳、八ヶ岳、横谷温泉(冬期)

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高山に行かなくてはなかなか見ることができない鳥がいる。そして、高山に行けばかなりの確率で見ることのできる鳥がいる。それがイワヒバリ。イワヒバリは人をおそれない。
何度も何度も目の前で見ることができた。

撮影 平成19年6月16日(土) 八ヶ岳

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2007年6月22日 (金)

ホンドリス  エビフライとの関係

名前 ホンドリス
分類 ほ乳類
生育地 日本各地の山・丘陵
私が出会った場所 山梨県・八ヶ岳山麓、長野県・中軽井沢、神奈川県・大山、福島県・湯野上温泉 他 多くの場所で目撃している

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八ヶ岳の森でエビフライを見つけた。エビフライはリスが松の仲間の実を食べるときにできるという。 私はこの知識を盛口満の「教えてゲッチョ先生 雑木林は不思議な世界」で知った。著者によるとエビフライはリスだけでなく、ムササビやネズミもつくることがあるのだという。ただ、この森の状況からはホンドリスの可能性が高いのではないかと思う。

この冬、野辺山で出会ったホンドリスを思い出した。

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撮影 エビフライ  平成19年6月 八ヶ岳
    ホンドリス   平成18年12月 野辺山

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2007年6月21日 (木)

ウソ

名前 ウソ(鷽)
分類 アトリ科
生息地・時期  夏期・亜高山から高山の針葉樹林、冬期・平地から低山の林。
私が出会った場所 夏期・八ヶ岳、立山 冬期・埼玉県・杉戸町、春日部市、蓮田市、秩父(羊山公園)、栃木県・日光、山梨県・蓼科、新潟県・臥牛山 他

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平成19年の冬はウソの当たり年だった。家の周りでウソを見ることができた。いつもならバードウォッチビギナーのあこがれの鳥ともなるのだが、この年に限っては「またウソだ」という声が聞こえてくる鳥であった。
冬には平地で普通に見られたウソは夏は高山の鳥である。
写真は八ヶ岳で出会ったウソ。私たちの住む杉戸町で出会ったウソは、どの山に向かったのだろう。八ヶ岳で、そんなことを思った。

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撮影 
上 平成19年6月 八ヶ岳
中 平成18年11月 宮代町 (亜種 アカウソ)
下 平成19年4月 臥牛山 (亜種 ベニバラウソ)

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ホテイラン(布袋蘭) 思わぬ出合い

名前 ホテイラン(布袋蘭)
分類 ラン科
花期 5月~6月
生育地 針葉樹林内
私が出会った場所 八ヶ岳

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思わぬ出会いというものがある。ツクモグサに会いに出かけた八ヶ岳で、ホテイランに出会った。清楚な花。思わぬ出会いというものはうれしいものである。

撮影 平成19年6月17日(日)  八ヶ岳にて

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2007年6月20日 (水)

ニホンカモシカ   八ヶ岳にて

名前 ニホンカモシカ(日本氈鹿)
分類 ほ乳類
生息地 山地
私が出会った場所 長野県・八ヶ岳、浅間山、群馬県・芳ヶ平

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 八ヶ岳で二日間で4回ニホンカモシカに出会った。ニホンカモシカは以前狩猟のため個体数が激減し、全国で3000頭にまで減ってしまい、1955年に特別天然記念物に指定されたほ乳類である。私は、10年以上前にこのニホンカモシカに出会うために、浅間山に出かけたことがある。そして、そこで遠くそびえる岸壁を登る数頭のニホンカモシカを双眼鏡で確認することができた。当時、ニホンカモシカを間近で見ることは簡単ではなかったと思う。

 そんなニホンカモシカも保護活動が実り、最近はその個体数は七万頭から十万ともいわれている。そのような状況になったからであろう。ニホンカモシカになんと5メートルの距離でばったり出会った。カメラを手にした。「逃げるな」そう心の中でつぶやき、カメラを向ける。ニホンカモシカは逃げなかった。

 カモシカはシカの仲間ではなくウシの仲間である。「カモシカのような足」という形容があるが、私が今回出会ったカモシカ達を見る限りでは、この形容は当てはまらないような気がした。この形容に使うカモシカはニホンカモシカを指すのではないという説があるようだが、それは正しいのではないかと思う。カモシカは目がよくないという話も聞く。それでだろうか私が近寄ったら下のようなボーズで私を見た。

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撮影 平成19年6月16日(土) 八ヶ岳山麓にて

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ツクモグサ(九十九草)  八ヶ岳にて

名前 ツクモグサ(九十九草)
分類 キンポウゲ科オキナグサ属
花期 5月下旬~7月
生育地 高山帯の乾いた草地
私が出会った場所 八ヶ岳(横岳)

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 数日前の天気予報では、梅雨入り直後の土日は雨という予報だった。ところが突然天気予報が晴れマークに変わった。このチャンスを逃す手はないと、八ヶ岳に出かけた。目的の一つはツクモグサに出会うこと。ツクモグサは日本固有の植物で、本州ではでは八ヶ岳の横岳(山頂付近)とそして白馬岳・雪倉岳でしか出会うことができない。ツクモグサは晴れていないと花が開かない。雲一つない青空。午前11時にツクモグサの群落のある横岳に到着した。重たいカメラを背負っての登山だったが。来てよかった。

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撮影 平成19年6月16日(土)  八ヶ岳横岳にて

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2007年6月15日 (金)

コガネムシ(黄金虫)

名前 コガネムシ(黄金虫)
分類 コガネムシ科
出現期 6月~7月
生息地 公園、草原など
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町

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スミレという名のスミレは種として存在する。しかし、タンポポという名のタンポポは種として存在しない。カントウタンポポ、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポとタンポポの前にまくらがつく。
ツバメという名のツバメは種として存在する。しかし、サギという種のサギはいない。コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギとサギの前にまくらがつく。
それではコガネムシという名のコガネムシは種として存在するか。
答えはYes。写真の虫がコガネムシ。

野口雨情と中山晋平が創った童謡に「黄金虫」がある。

  黄金虫は金持ちだ♪

この黄金虫はチャバネゴキブリだという説があるそうだ。
説得力のある理由も添えられたりもしているが、私はそうは思いたくない。
「黄金虫」の歌は、この光り輝くコガネムシにぴったりだと思うからだ。
チャバネゴキブリには申し訳ないが、ゴキブリでは詩人の色彩に対しての感覚が疑われる。

撮影 平成19年6月  杉戸町

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2007年6月12日 (火)

ベニイトトンボ  絶滅危惧種が身近に

名前 ベニイトトンボ(紅糸蜻蛉)
分類 イトトンボ科
出現期 5月~10月
生息地 平地や丘陵地の湖沼
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町

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環境省のレッドデータブックでVUにランクされている絶滅危惧種のベニイトトンボの♂をみつけた。めったに出会えないトンボであることがわかっているだけに、撮影するとき手が震えた。

しかし、こんな美しいトンボが自宅の近くにいるなんて。埼玉県杉戸町、ゆたかな自然がまだまだ残っている。

撮影 平成19年6月9日(土) 杉戸町

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2007年6月11日 (月)

オニノヤガラ(鬼の矢柄) 地元で見られる目立たない蘭の花

名前  オニノヤガラ(鬼の矢柄)
分類 ラン科
花期 6月~7月
生育地 雑木林の林内
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町、群馬県・尾瀬ヶ原

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  オニノヤガラは腐生植物。葉緑体を持たない。ナラタケの菌糸から養分をとるという共生生活を送る。自宅近くの林で今年も見られるという情報をもらい、見に行った。

  まことに地味な植物ではあるが、この植物は絶滅危惧種として埼玉のレッドデータブックに登録されている。この植物、蘭の仲間である。花をアップで見ると確かに蘭の特徴を持っている。蘭の仲間として採集されるなどということがあるのだろうか……

撮影 平成19年6月9日(土) 杉戸町

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2007年6月10日 (日)

ムスジイトトンボ 同定の難しい青いイトトンボ その2

名前 ムスジイトトンボ(六筋糸蜻蛉)
分類 イトトンボ科
出現期 5月~10月
生息地 平地の湖沼
私が出会った場所  埼玉県・杉戸町

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昨日のブログにオオイトトンボと誤認していたトンボがいた事実を書いた。その誤認を認識するきっかけとなったのが、昨日撮影した中に写っていた上に掲載したトンボの写真。ムスジイトトンボの♀のようである。胸にある六つの黒い筋からこの名前がついたようだ。

私がトンボを見るために通っている池にこのトンボの♀がいるなら♂もいるはずだ。そしてもしかしたら今まで撮った写真の中に♂が写っているかもしれない。そう思って、昨年撮った写真を調べてみると、いたいた。昨年オオイトトンボと考えていたトンボの中にムスジイトトンボの♂を見つけることができた。

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このトンボが昨年オオイトトンボと思っていたムスジイトトンボの♂。

撮影(上) 平成19年6月9日(土) 杉戸町
撮影(下) 平成18年8月 杉戸町

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2007年6月 9日 (土)

セスジイトトンボ 同定の難しい青いイトトンボ その1

名前 セスジイトトンボ(背筋糸蜻蛉)
分類 トンボ目イトトンボ科
生息地 平地の池沼
私が出会った場所 埼玉県・杉戸町

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私の町もトンボの季節を迎えたようだ。
数種類のトンボを見ることができた。

セスジイトトンボの仲間を見分けるのは難しい。私は昨年見たこのトンボをオオイトトンボだと思っていた。今日見直してみると、オオイトトンボと思っていたものは、セスジイトトンボとムスジイトトンボであることがわかった。

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 昨年の8月に撮影したセスジイトトンボの交尾。この時点ではオオイトトンボだと思っていた。

撮影 平成19年6月2日  杉戸町

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2007年6月 8日 (金)

ヨツボシトンボ トンボは歩くことができない

名前 ヨツボシトンボ
分類 トンボ科
出現期 4月~9月
生育地 平地から丘陵地の池沼
私が出会った場所 栃木県・三毳山

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ヨツボシトンボ。初めて見た。
見たことはあるのかもしれない。けど認識していないのは見ていないのと同じ。
昨年の夏から、トンボに興味を持ち、たくさんのトンボに出会ってきたので、このトンボとの出会いを認識できた。初めての出会いは、うれしい。

 さて、以前から興味を持っていたトンボであったが、最近再び興味を持つようになった。そして今から20年近く前に買った『トンボ王国』(杉村光俊 著 新潮文庫)を本棚の奥から取り出し、熟読した。そして、驚きの文章に出会った。

  「トンボの肢はつかまるためのもので、歩くことはできない」

 確かに今までトンボが歩いているところに出会ったことはない。とんぼ返りまでできる飛行術の天才であるトンボが歩くことができないなんて…。というより飛行術の天才だからこそ歩く必要がないのであろう。
 身近な自然も、知らないことだらけであるという事実を突きつけられた気がした。
   「トンボは歩くことができない」
 私は今、とんでもなくすごい知識に出会った満足感でいっぱいだ。

撮影 平成19年5月27日 (日)

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2007年6月 6日 (水)

ショウジョウトンボ トンボの季節到来

名前 ショウジョウトンボ(猩猩蜻蛉)
分類 トンボ科
生息地 平地や丘陵地の湖沼
私が出会った場所 埼玉県・久喜市 栃木県・三毳山

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大好きなトンボの季節がやってきた。
三毳山にある池ではたくさんのトンボが飛んでいた。
ショウジョウトンボも飛んでいた。ショウジョウトンボは、猩々蜻蛉。猩々は中国の架空の怪物で赤い顔をし、人の言葉を理解し、酒を好むという。その赤い髪に見立てて名前がつけられたそうだ。
水辺にその赤が映える。
この池にいるトンボでどうしても種を特定できないものがいた。下の写真のトンボがそれ。

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今日ようやくこのトンボの正体がわかった。ショウジョウトンボの未成熟の雌。
もやもやが解消した。

撮影 平成19年5月27日(日) 三毳山

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コヨシキリ 小さな歌い手

名前 コヨシキリ(小葭切)
分類 ウグイス科
生息地・時期 平地から山地の草原・湿原 夏鳥として渡来するが局所的。
私が出会った場所 埼玉県・渡瀬遊水池、新潟県・福島潟

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コヨシキリという鳥がいる。コヨシキリは小葭切、数では圧倒的に多いオオヨシキリ(大葭切)と比べ小柄である。
その小さな鳥が鳴いている姿は絵になる。

撮影 平成19年6月3日(日) 新潟県福島潟

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2007年6月 5日 (火)

ウスバシロチョウ 空を舞う美しい和紙

名前 ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)
分類 アゲハチョウ科
出現期 年1回4月下旬~5月
幼虫の食草 ケシ科のムラサキケマン、ジロボウエンゴサク
生息地 林の周辺
私のであった場所 東京都・高尾山(5月初旬)、新潟県・奥胎内(5月下旬) 、松之山温泉(5月中旬)

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 ウスバシロチョウは空飛ぶ和紙といった形容がふさわしい蝶だ。一年のうち春のほんの短い間見られるスプリング・エフェメラル(春のはかない命)である。この蝶は氷河期の生き残りでもあるようだ。

 この蝶の食草はムラサキケマン。しかし、成蝶はムラサキケマンには産卵せず、近くにある木の下枝などに産卵する。そして卵のまま越冬して翌年、卵からかえる。小さな卵のまま、一年近くを過ごすということが驚きである。

 ウスバシロチョウは、シロチョウという名前からモンシロチョウの仲間だと思う人が多くいるようだ。しかし、ウスバシロチョウはアゲハチョウ科に属する。シロチョウ科ではないので,ウスバシロチョウという名前は適切ではないことから、ウスバアゲハに名前を変えようとする動きがあったようだ。
 ウスバアゲハという響きは悪くはない。しかし、名前を変えることでまた違った混乱を呼ぶこともある。私は、ウスバシロチョウはウスバシロチョウのままでよいと思う。 

撮影 
上 平成19年6月3日(日) 新潟県奥胎内
下 平成20年5月18日(日) 東京都高尾山

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2007年6月 4日 (月)

オナガグモ  クモを食べるクモ

名前 オナガグモ(尾長蜘蛛)
分類 ヒメグモ科オナガグモ属
出現期 5月~8月
生息地 里山から山地
私が出会った場所 栃木・三毳山、宮崎・御池

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はじめ松の葉がクモの糸に引っかかっているのだと思った。
その正体はクモ。三から四本の糸を引いただけの条網と呼ばれる網(?)を張り、そこを伝わってくる他のクモを食べる。クモを食べるクモ、オナガグモ。オナガグモは見ての通り尾長蜘蛛。それにしてもおかしなクモがいたもんだ。

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上の二枚の写真のような緑色の個体とともに、下のような茶色の個体も存在する。

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撮影 上2枚 平成19年5月27日 三毳山
    下   平成17年宮崎県・御池

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2007年6月 2日 (土)

サカハチチョウ 覚えやすいネーミング

名前 サカハチチョウ(逆八蝶)
分類 タテハチョウ科
出現期 年2回発生 4月~6月上旬 7月~8月
生育地 平地から山地の樹林
私が出会った場所 東京都・高尾山、福島県・背戸峨廊、 新潟県・奥胎内 他

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サカハチチョウ。八を逆さまにした形が羽に描かれているのでそう呼ばれている。
このネーミング、よいと思う。以前この蝶にはじめて出会ったとき、すぐそれとわかった。
この時期、山に行くとよく見かける。

撮影 6月2日(土) 新潟奥胎内

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