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2007年5月27日 (日)

アカゲラ  情熱の赤い鳥

名前 アカゲラ
分類 キツツキ科
生息地 低山から山地の林(冬は平地の林でも見られる)
私が出会った場所 埼玉県・蓮田市(黒浜)、さいたま市(秋ヶ瀬、岩槻・槻の森公園)、栃木県・日光(小田代ヶ原、小倉山、竜王峡)、群馬県・小根山森林公園、長野県・戸隠森林公園、白馬山麓  その他日本各地で出会っている。

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 赤・黒・白のコントラストが美しい啄木鳥。冬は平地でも見ることができる。ドラミングという呼ばれる木をつつく連続は一度聞いたら忘れられない印象的な響きである。夏鳥のさえずりの中、響き渡るドラミング、初夏の鳥たちの奏でる音楽は、森の交響楽である。アカゲラはキツツキの中でも最もポピュラーな鳥で、江戸中期からこの名前で呼ばれていたという。

 結婚してまもなく、当時まだ鳥にそれほど興味を持っていない妻を、鳥見に誘った。当時、私は鳥には興味があったが、美しい啄木鳥・アカゲラを見たことはなかった。二人一緒の初めての鳥見で妻はアカゲラを見つけた。その美しさに感動している横で、私は焦り、結局それを双眼鏡でとららえることができなかった。それは、私にとってはある意味悔しい、しかし妻がそれ以来鳥に興味を持ったという点では喜ばしい出来事であった。アカゲラは私たちの思い出の鳥となった。

 三好達治に「きつつき」という詩がある。

      きつつき 三好達治

わが指させし梢より
つと林に入りぬ

恋人よ
君もまた見たまひし

胸が赤くうたかなし
かのさみしき鳥かげを

つめたき君がこころにも
な忘れそ
けふのひと日を

人の子の
なげき
はてなきを

またはかの
つと消えて
林に入りし鳥かげを

聞きたまへ
風のこゑ
かの鳥のまたかしこに啼くを
今はこれ
君と別るる路の上

木は枯れて
四日の月

まれに飛ぶ
木の葉

 この詩は、11月のある日、三好達治とその恋人・萩原アイとのあいだに、あるいさかいがあったとき書かれたのだという。実際、翌年の3月、彼等は別れた。情熱の赤を身にまとったキツツキ。それが出会いであれ、別れであれ、キツツキは恋の歌にふさわしい鳥なのかもしれない。

啄木鳥やおのがこだまの中に棲み 太田黄波
啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 水原秋桜子
啄木鳥(けら)鳴いてつねに空より青き沼 飯田龍太

撮影 平成19年5月 戸隠森林植物園 ♂同士が争っている場面

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◆ホームページ →幻の森

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