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2006年10月 5日 (木)

メマツヨイグサ 富士には、月見草がよく似合う 

名前 メマツヨイグサ(雌待宵草)
分類 アカバナ科マツヨイグサ属
花期 6月~9月
生育地 各地の道ばた、河原など
私が出会った場所 

 Img_73391

 正確にいえば月見草は待宵草とイコールではない。しかし太宰治が「富嶽百景」で「富士には月見草が似合う」と書いた月見草は待宵草(更に正確にいえばオオマツヨイグサ)のことである。植物学的には別の月見草があることを知った上で、私は待宵草を月見草と呼びたい。

 太宰治は「富嶽百景」で富士山を称えようとしない。それどころか富士を楽しむ遊覧客が乗り込んでいるバスの中で、富士には一瞥も与えようとせず富士と反対側の山路に沿った断崖をじっと見つめている老婆に共感を覚えたりするのだ。その老婆がぽつりと呟く。

「おや月見草」

そして老婆は、細い指でもって、路傍の一か所をゆびさすのだ。「富嶽百景」の中で私が一番気に入っているシーンである。

そして太宰は次のように続ける。

三七七八メートルの富士の山と、立派に相対峙し、みじんもゆるがず、なんというのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすっくと立っていたあの月見草は、よかった。富士には、月見草がよく似合う。

富士山には目もくれず月見草に心を動かされる老婆。私も太宰同様共感するところがある。富士山が嫌いなわけではないが、山好きの私はまだ富士山の山頂に立ってはいない。

撮影 平成18年9月30日(土) 杉戸町

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