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2006年10月23日 (月)

カワセミ(翡翠)①  『やまなし』の世界

名前 カワセミ(翡翠)
分類 ブッポウソウ目カワセミ科
生育地 平地から低山の河川・池など
私がであった場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町、春日部市、寄居町、さいたま市など、その他日本の多くの場所でであっている。

カワセミ(翡翠)② お別れの日の思い出 その2

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宮澤賢治の『やまなし』は小学6年の国語の教科書で出会った。その当時はよくわからなかった。しかし、わからなかったけれども魅力的だった。『やまなし』の中でカワセミは次のように登場する。

  その時です。俄(にはか)に天井に白い泡がたつて、青びかりのまるでぎらぎらする鉄砲弾(だま)のやうなものが、いきなり飛込んで来ました。
  兄さんの蟹ははつきりとその青いもののさきがコンパスのやうに黒く尖(とが)つてゐるのも見ました。と思ふうちに、魚の白い腹がぎらつと光つて一ぺんひるがへり、上の方へのぼつたやうでしたが、それつきりもう青いものも魚のかたちも見えず光の黄金(きん)の網はゆらゆらゆれ、泡はつぶつぶ流れました。 
 二疋はまるで声も出ず居すくまつてしまひました。
 お父さんの蟹(かに)が出て来ました。
「どうしたい。ぶるぶるふるへてゐるぢやないか。」
「お父さん、いまをかしなものが来たよ。」
「どんなもんだ。」
「青くてね、光るんだよ。はじがこんなに黒く尖つてるの。それが来たらお魚が上へのぼつて行つたよ。」
「そいつの眼が赤かつたかい。」
「わからない。」
「ふうん。しかし、そいつは鳥だよ。かはせみと云ふんだ。大丈夫だ、安心しろ。おれたちはかまはないんだから。」
「お父さん、お魚はどこへ行つたの。」
「魚かい。魚はこはい所へ行つた」
「こはいよ、お父さん。」

私がこの作品に触れた、小学6年生の時は環境破壊のためカワセミはどこでも見られる鳥ではなくなっていた。しかしカワセミは町に戻ってきた。自然は壊されていることばかりが強調される嫌いがあるが、美しいカワセミが町に戻ってきたこともどんどん紹介されてよいと思う。

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  撮影 さいたま市岩槻城址公園

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