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2006年9月17日 (日)

ツユクサ ( 露草) つゆ草を花と思ふは誤りである

名前 ツユクサ(露草)
分類 ツユクサ科ツユクサ属
花期 6月~9月
生育地 日本全土の道ばた、草地
私が出会った場所 埼玉県・久喜市、杉戸町、宮代町 他、日本の各地で

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ツユクサの青は見事である。このような見事な青い花が、日本中のどこでも普通に見ることができるというのは幸せなことだと思う。徳富蘆花はツユクサを次のように表現した。

つゆ草、又の名はつき草、螢草、鴨跖(おうせき)草なぞ云つて、草姿は見るに足らず、唯二弁より成る花は、全き花と云ふよりも、いたづら子にむしられたあまりの花の断片か、小さな小さな碧色の蝶の唯かりそめに草にとまつたかと思はれる。寿命も短くて、本当に露の間である。然も金粉を浮かべた花蘂(かずい)の黄に映発して惜気もなく咲き出てた花の透き通る様な鮮やかな純碧色は、何ものも比ぶべきものがないかと思ふまでに美しい。つゆ草を花と思ふは誤りである。花では無い、あれは色に出た露の精である。姿脆く命色美しい其面影は、人の地に見る刹那の天の消息でなければならぬ。

             徳富蘆花 『みみずのたはこと』

ツユクサは露の草。俳人・飯田龍太は次のように詠う。

露草も露のちからの花ひらく

童謡『ぞうさん』の詩人まど・みちおにツユクサを詠った詩がある。

 ツユクサのはな まど・みちお

はねのように かるかったのか

あの はるかな ところから
おちてきて
よくも つぶれなかった
あおぞらの しずく

いまも ここから
たえまなく
ひろがっていく
なみの わが みえます

あの そらへの
とめどない おもいなのでしょうか

 なぜツユクサはこうも詩心を動かすのか。それは花のコバルトブルーの色彩によるものであろう。この色の正体はコンメリニンという色素。この色素の名前はツユクサの学名「コンメリナ」からとられた。このような美しい青色が出る理由については、古くから研究され、現在はマグネシウムが関係していることがわかっているようだ。

撮影 平成18年9月17日(日) 杉戸町

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