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2006年5月 3日 (水)

カジカガエル(河鹿蛙) 美声を持つ両生類

名前 カジカガエル(河鹿蛙)
分類 カエル目アオガエル科
生息地 平野部から山地にかけての河川、渓流
私が出会った場所 栃木県・塩原渓谷遊歩道、千葉県・梅ヶ瀬渓谷 他

フィーフィーフィフィフィ…
私は河鹿(カジカガエル)の声が大好きだ。

Dscf1214kajikajpg1数年前訪れた塩原温泉で、私はその鳴き声を最高の演出で楽しんだ。夕陽を浴びて輝く川辺でせせらぎの音とともに響いてくる優しいその音色を温泉につかりながら聞く贅沢。江戸時代には風流人が、水を張った水盤に河鹿を入れ、鳴き声を鑑賞したというが、私は自然の中の河鹿の声を楽しむことをより風流と感じる。

梶井基次郎に『交尾』という短い作品がある。梶井はその作品で河鹿を見ることの難しさを実に見事に描いている。

『交尾』 梶井基次郎

私は一度河鹿(かじか)をよく見てやろうと思っていた。
河鹿を見ようと思えば先ず大胆に河鹿の鳴いている瀬のきわまで進んでゆくことが必要である。これはそろそろ近寄って行っても河鹿の隠れてしまうのは同じだからなるべく神速に行うのがいいのである。瀬のきわまで行ってしまえば今度は、身をひそめて凝っとしてしまう。「俺は石だぞ。俺は石だぞ」と念じているような気持ちで少しも動かないのである。ただ眼だけはらんらんとさせている。ぼんやりしていれば河鹿は渓(たに)の石と見わけにくいいろをしているから何も見えないことになってしまうのである。やっとしばらくすると水の中やら石の陰から河鹿がそろそろと首を擡げはじめる。気をつけて見ていると実にいろんなところから ー それが皆申し合わせたように同じくらいずつ ー 恐る恐る顔を出すのである。すでに私は石である。彼等は等しく恐怖をやり過ごした体で元の所へ上がってくる。

4月30日(日)養老渓谷の隣にある梅ヶ瀬渓谷に出掛けた。そして、そこで河鹿に出会った。私は石になって河鹿が水の中から出てくるのを待った。そして、ついに河鹿を撮影した。写真で見れば灰色をした地味なカエルである。しかし、その鳴き声の美しさといったら…

撮影 平成18年4月30日(日) 梅ヶ瀬渓谷

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