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2006年4月 2日 (日)

カタクリ 紫色の怪しい文字

名前 カタクリ(片栗) 
分類 ユリ科・カタクリ属
生息地 低山林内
私が出会った場所 埼玉県・寄居町、栃木県・三毳山、東京都・高尾山、福島県・仁田沼、新潟県・角田山・臥牛山・弥彦山・樋曽山、長野県・白馬 他多数 

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 かたくりの一つの花の花盛り         高野素十

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宮澤賢治の『若い木霊』という作品にカタクリは登場する。多くの人にとってはカタクリは花を楽しむ植物であるが、賢治が注目するのはその葉だ。私はこの賢治の作品を読んで以来、カタクリの葉の模様も楽しむようになった。

  (若い木霊は)ふらふら次の窪地にやって参りました。 
その窪地はふくふくした苔に覆われ、所々やさしいかたくりの花が咲いていました。
  若い木だまにはそのうすむらさきの立派な花はふらふらうすぐろくひらめくだけではっきり見えませんでした。却ってそのつやつやした緑色の葉の上に 次々せわしくあらわれて又消えて行く 紫色のあやしい文字を読みました。
「はるだ、はるだ、はるの日がきた、」
  字は一つずつ生きて息をついて、消えてはあらわれ、あらわれては又消えました。
「そらでも、つちでも、くさのうえでもいちめんいちめん、ももいろの火がもえている」

紫色の怪しい文字から、世界を紡ぎ出す賢治に惹かれる。

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撮影 上から
     平成18年4月1日 樋曽山
     平成19年4月7日 角田山
     平成19年4月7日 角田山
     平成19年3月17日 三毳山
     平成19年3月17日 三毳山

  

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