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2014年1月 1日 (水)

笛を吹く少年 削ることで豊かになる芸術を目指して

本日、1月1日の読売新聞にマネの「笛を吹く少年」が大きく紹介されていた。

私がマネの作品で一番惹かれている絵である。

「草上の昼食」や「オランピア」のようなスキャンダラスな革新性にあふれた作品で世間を騒がした直後に描いたのが、「笛を吹く少年」。シンプルな絵に革新性が秘められている。そこにより強く惹かれる。当時の評価は散々だったようだ。

 何年か前にNHK・BSで「巨匠たちの肖像・マネ」が放送された時、私は次のようなメモを残している。

 「床と壁の区別がなく、灰色で描かれた背景によって、笛を吹く少年が浮き上がる。『笛を吹く少年』の背景をなくす方向性が、現在の自分の演劇の方向性に近いのだと思う。背景をできるだけ削ることによって、役者の表情、しぐさに観客の注意は向かうと考えたい。削って削って削ることで、なくなるのではなく、豊かになる。そんな作品が創りたい」

2年前の「ふるさと」は椅子と机だけ、昨年の「応援歌」は椅子だけの舞台だった。今回の「アトム」は椅子とテーブル。私は、背景に関しては、このメモにある思いを忠実に実践してきたと言っていいかもしれない。背景をシンプルにすることによって、演じる生徒の演技が際だつような舞台が創れるといい。

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