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2011年11月に作成された記事

2011年11月22日 (火)

神奈川県高等学校演劇発表会 最優秀賞

 自作『夏休み』を上演した横須賀総合高校が、神奈川県高等学校演劇発表会で最優秀賞を受賞したという連絡をいただいた。素晴らしい作品が生まれ続けている高校演劇の世界で、自分の作品が県大会で最優秀賞を受賞したということが嬉しい。

 もともとは中学生のために書いた作品だが、それを高校生が演じてくれたことも嬉しい。現在、中学演劇の世界では多くの演劇部が魅力ある高校演劇作品を上演している。中学生がそのお兄さん、お姉さんにあたる高校生にあこがれるのは自然なことではあるが、時には今回のように、中学生のために書いた作品を高校生が演じてくれて、賞まで取ってしまうといったことがあってもよいと思う。

 横須賀総合高校のみなさんおめでとうございます。

2011年11月21日 (月)

『七つ森 シリーズ・七つ森の子どもたち 斉藤俊雄作品集2』

Nanatsumori11月21日(月)に『七つ森 シリーズ・七つ森の子どもたち 斉藤俊雄作品集2』が出版されました(出版社 晩成書房)。収録作品は

『七つ森』
『とも』
『怪談の多い料理店』
『ザネリ』
『魔術』
『森の交響曲(シンフォニー)』

 の6作品です。

定価 2000円+税=2100円

・観る人に大きな感動を与えたいと願っている方。そして何より、その感動によって上演した子ども達が成長することを願っている方
・中学生が上演することで輝ける劇(中学生が演じるからこそ笑え、中学生が演じるからこそ泣ける劇)がきっとあると信じている方(信じたいと思っている方) 、そしてそれが教育であると同時に芸術であることを目指したい方 
・楽しい劇がやりたい、ただ楽しいだけの劇はやりたくないと思っている方
・中学生のだれもが、一般の大人が考えている以上に素晴らしい力を持っていると(とりあえず人の前ではそう言っているのではなく)本気で思っている方
ー そんな方々に、この作品集を読んでほしいと思っています。

購入を希望する方は
晩成書房一般の書店への注文で購入できます。oo-ruri@nifty.com までメールでお知らせいただければ、私から晩成書房に連絡します(代金引換となります。送料は無料で本は晩成書房から送られます。メールにお届け先、氏名、電話番号を記入してください)。


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2011年11月 6日 (日)

笑いについて考える 私が好きな笑い『怪談の多い料理店 第4話~山姥の微笑み~』

昨日のブログで言及した笑いに繋がるわくわくする世界。それは『怪談の多い料理店』の第4話『山姥の微笑み』のことである。この夏の上演の際は1番笑いが取れたのは『トイレの鼻毛さん』であったが、私は『山姥の微笑み』の方が自分の笑いの方向性に合致していると考えている。少し長くなるが、『山姥の微笑み』全文を紹介したい。

★★★第四話(サラダ)『山姥の微笑み』

シェフ 第四話を紹介いたしましょう。
スー・シェフ 第四話は『学校の怪談パート2』。
ソムリエ 舞台は美術室。そして、その題名は。
シェフ 『美術室の鼻毛さん』
スー・シェフ などという安易な作品創りはいたしません。
ソムリエ 料理の準備が整ったようです。
シェフ それではまいりましょう。
スー・シェフ 『怪談の多い料理店』
ソムリエ 第四話
シェフ達 『山姥の微笑み』 
シェフ サラダと一緒にお楽しみください。

シェフ達は退場する
美術室の中にはたくさんの彫刻が飾られている。
舞台中央には「山姥の微笑み」と題がつけられた3人の山姥の彫刻が飾られている(山姥の格好をした人が彫刻として立っている)。
上田先生と諏訪先生が舞台に登場する。

諏訪 上田先生。夜の美術室って不気味なところですね。
上田 諏訪先生、大丈夫。私がついています。

突然の雷。
雷に彫刻が青白く輝くと同時に電気が消える。

上田 停電か。
諏訪 上田先生、私、恐くて歩けません。
上田 さあどうぞ、私がおぶっていきましょう。
諏訪 恥ずかしいわ。
上田 誰も見てませんよ。
諏訪 彫刻が見ているような気がします。
上田 そんなばかなことあるわけないじゃないですか。さあ、どうぞ、私の背中に。
諏訪 まあ恥ずかしい。どうしましょう。

そう言って諏訪先生が後ろを向いた瞬間、雷。
その雷に彫刻が動き出す。

諏訪 (悲鳴。その悲鳴は女性的ではなく、野太い男性的なもの)

その悲鳴にびっくりして、上田は倒れる。

上田 諏訪先生。いったいどうしたんですか。
諏訪 彫刻が動きました。
上田 そんなばかな。稲妻が作り出した幻でしょう。
諏訪 でも確かに。見てください、この彫刻生きているようじゃないですか。

諏訪先生は中央にある山姥の彫刻を触る。

上田 それは『山姥の微笑み』という彫刻です。
諏訪 『山姥の微笑み』?不気味な題ですね。
上田 作者ははじめ『マドンナの微笑み』という作品を創っていたのですが、できあがった作品はどう見てもマドンナには見えず、後で山姥の微笑みと名前を変えられたようです。
  「ふふふふふ」
諏訪 上田先生。変な声で笑わないでください。
上田 私は笑ってません。諏訪先生、あなたこそ笑いませんでしたか。
諏訪 私が笑うはずないじゃないですか。
  「ふふふふふ」

雷。
彫刻が動き出す。

上田 ばかな。
諏訪 上田先生、山姥が、山姥が笑ってます。
山姥達 縄がいいかい、それとも茄子がいいかい。
上田 怪談でよくあるやつだ。「赤いマントがほしいか、青いマントがほしいか」。赤だとナイフで刺され血だらけになって死ぬ。青だと体中の血を吸い取られ真っ青になって死ぬ。
諏訪 どっちを答えても死んでしまうなんて詐欺だわ。
山姥達 縄がいいかい、それとも茄子がいいかい。
上田 縄だと縄で首を絞められる。茄子だと…いったい何をされるんだ、想像もつかない。いったいどっちを選んだらいいんだ。
諏訪 縄!
上田 諏訪先生。何で縄なんて言ったんです。
諏訪 私、茄子が嫌いなんです。
上田 そういう問題じゃないでしょう。
山姥達 そうかい。縄がいいのかい。

そういって縄を取り出す。

山姥達 ふふふふ、ふふふふ。覚悟はいいかい。

山姥は突然縄跳びを始める。
稲光、そして雷鳴が響き渡る。
シェフ達が現れる。

ソムリエ 美術室の暗闇の中、
スー・シェフ いつまでもいつまでも
シェフ  縄跳びの音が響くのであった。★★★

山姥の役の一人は縄跳びが得意だったので、二重跳びの後、最後は連続三重跳びを披露して幕となった。笑いの中に拍手が起こる。笑いの中にも感動のようなものがある。『山姥の微笑み』のラストは、そんな気持ちのよい一場面となった。

2011年11月 5日 (土)

笑いについて考える  「ハゲとハナゲ」~『七つ森』後書きから

『怪談の多い料理店』はオムニバス形式の6つの怪談からできている(ただ第6話ですべて20080726の怪談が繋がる)。その第2話は『トイレの鼻毛さん』。実はこの作品は自己内対話を重ね、最終的に怪談の一つとして組み込むことにした作品である。作品集第2集『七つ森』の後書きにそのことを対話形式で載せた。ハゲとハナゲの違いをいかに意識しているか。それが私の笑いに対してのスタンスの一つだ。

◆◆◆
知輝 第二話の『トイレの鼻毛さん』は、ふざけて書いたのかと思いました。
斉藤 とんでもない。僕は笑いを意図したシーンを見ると、作者のまなざしがわかるって考えている。だから、大まじめで書いたんだ。
知輝 作者のまなざしですか。
斉藤 ある人にとっては「ハゲ」という言葉は、笑いなんだよ。だから、「ハゲ」とう言葉で笑いをとろうと考えてしまう。学校現場でもそんな悲しい笑いに出合うことがある。もちろん「ハゲ」と言って人を馬鹿にする人を、今後僕が描くことはあるかもしれない。でも、僕の劇ではそのシーンが笑いに繋がることはない。
知輝 でも鼻毛の長い少女は笑いですよね。
斉藤 正直なところ、笑いとして取り上げていいかどうか迷ったんだよ。僕は熟考の末、鼻毛の長い女の子を笑いとして採用したんだ。
知輝 ハゲも鼻毛も身体に関係することですよね。ハゲは笑いにしてはだめで、鼻毛は笑いにしてもいいと考えたのはなぜですか。
斉藤 ハゲとハナゲ、一文字違いだけど、この違いが大きいんだ。ハゲのある人は好きではげている訳じゃないだろ。できればそこに毛があってほしいと思っているはずさ。そんな、人が気にしている身体的特徴を笑いにするっていうのは、弱者をいじめる笑いにつながるだろ。それじゃ、鼻毛はどうだろう。鼻毛さんは自分で鼻毛を伸ばしているんだ。切ろうと思えば切れるのに自分の意志で伸ばしているんだよ。
知輝 すごい人ですね、それ。
斉藤 人っていうより、妖怪なんだけどね。おそらく世の中に鼻毛をおしゃれって考えて伸ばしている人はいないよね。だから、同じ身体に関することでも鼻毛は笑いに使っていいって考えたんだ。
知輝 結局のところ、先生はどんな笑いが好きなんですか。
斉藤 一言で言えばナンセンスな笑いかな。
知輝 美術室で突然縄跳びを始める山姥とか。
斉藤 僕にとって、とってもわくわくする世界だね。
◆◆◆

写真 チシマギキョウの花の中には毛が生えている。植物の花毛さんだ 撮影場所 千畳敷カール)

2011年11月 4日 (金)

『森の交響曲』 扉絵

『七つ森』に収録される『魔術』の扉絵を紹介します。
作成してくださったのは、石川典嗣先生です。

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2011年11月 3日 (木)

『魔術』 扉絵

『七つ森』に収録される『魔術』の扉絵を紹介します。
作成してくださったのは、石川典嗣先生です。

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2011年11月 2日 (水)

『怪談の多い料理店』 扉絵

『七つ森』に収録される『怪談の多い料理店』の扉絵を紹介します。
作成してくださったのは石川典嗣先生です。

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2011年11月 1日 (火)

『ザネリ』 扉絵

『七つ森』に収録される『ザネリ』の扉絵を紹介します。
作成してくださったのは、石川典嗣先生です。

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