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2011年10月22日 (土)

中学校の演劇とスプリング・エフェメラル

『七つ森』の後書きを書き終えた。前作『夏休み』の後書きは、私と『春一番』の登場人物・みゆきの対話形式で構成した。今回もその形式を採用し、私と『とも』の登場人物・知輝の対話形式で構成した。対話は七つ森で行われる。その中で、私は中学生の演劇をスプリング・エフェメラル(春の儚い生命)のようなものだと語った。その部分を紹介したい。

Re1115◆◆◆
知輝 先生、ここに咲いている茶色の地味な花は何ですか。
斉藤 これ…
知輝 どうしたんですか。
斉藤 オキナグサ…
知輝 それ知ってます。宮澤賢治の童話で読みました。これがその花なんですね。
斉藤 これもスプリング・エフェメラルの仲間なんだ。花が大好きな僕でも、野生の状態で咲いているオキナグサに出合うのはこれが二回目。七つ森でははじめてだ。
知輝 それじゃみんなに知らせなくっちゃいけませんね。
斉藤 知輝くん、だめだよ。そんなことしたらあっという間に盗掘されちゃう。この花は二人だけの秘密にしよう。
知輝 先生、どうしても教えてあげたい人が一人いるんですけど。
斉藤 わかった。智花さんならいいよ。それにしてもとびきりのスプリング・エフェメラルに出合っちゃったな。
知輝 スプリング・エフェメラル、春の儚(はかな)い生命(いのち)。
斉藤 君と僕が取り組んでいる中学生の演劇も、スプリング・エフェメラルのようなものかもしれないね。ずっと取り組んできた劇は、ひとときの上演で輝きそして消えていく。
知輝 でもひとときの儚いものだからこそ、心に残り続けるのかな。
斉藤 そうかもしれないね。
◆◆◆

現在創っている『ふるさと』が、スプリング・エフェメラルのように心に残る作品になるといい。
写真 私の大好きなスプリング・エフェメラル オキナグサ(信州)
野生のオキナグサとの出合いは信州で出合った一度だけ。

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