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2011年2月 5日 (土)

『魔術』 その1

 自作『魔術』が収録された『たのしい中学校演劇脚本集』(国土社)が出版された。 9784337271517_3

『魔術』は2009年10月に開催された「第1回埼玉県子ども人権フォーラム」のオープニングを飾る劇として県から依頼されて創った30分の劇である。

 実は、この依頼を引き受けるかどうか迷いに迷った。私は文化祭のチーフであり、フォーラムが行われるのは文化祭の3日前だったからである。激務になることは火を見るよりも明らかであった。それは演劇部員にとっても同じである。ただ、その話を聞いた部員達は「やりたい」と言ってきた。その思いに応え、やる決心をした。

 この創作には様々な制約があり、その制約に苦しみもしたが、結果としてやってよかった。
制約の一つは「ネットいじめ」についての劇という指定があったこと。様々なネットいじめの実体が書かれた本を読み、「学校裏サイト」等の現実に触れ、気分が悪くなった。そんな気分での作成は苦しかった。ネットは思いを発信する最良の道具だと思うが、思いの中には悪意もある。ほんのちっぽけなことから始まる悪意の連鎖は恐ろしい。

 私は安易にいじめが解決する劇は創りたくなかった。私が創りたかったのは、劇を見終わった後、観客の中で続いていく劇であった。そのためこの劇は「どうしたらいい」と主人公が問いかける形で終わらせた。

 『魔術』は七つ森の子どもたちシリーズの8作目に当たる作品である。主人公の麻由美は『なっちゃんの夏』に笑いを忘れた少女として登場する。私は『魔術』でそのきっかけとなった出来事を描いた。

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