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2009年8月11日 (火)

劇の感想に関してのすてきな感想

 東京でのワークショップの昼食時のことです。この春の関東中学校演劇コンクールに出場した東京都の顧問の先生から、うれしくてうれしくて何かが沸き起こってくるような気持ちになる話がありました。その顧問の先生は、私にしてくださった話を、ワークショップに参加した久喜中学校演劇部の生徒にも直接話してくださりました。

 「関東中学校演劇コンクールでは、私たちが上演した劇に様々な感想が寄せられました。ほめてくれる感想もありましたが、中には厳しいだめ出しを書いてくる感想もありました。そんな中に、みんながみんな私たちの劇をほめてくれる学校がありました。ただほめるだけでなく、私たちが描こうとしていたことを理解してくれて、『そう、それ、それを描こうとしていたの』というところをしっかり見つめてくれた感想でした。それが久喜中学校の演劇部の皆さんだったんです。久喜中学校演劇部は毎回、関東中学校演劇コンクールに出ている常連さんでしたから、びっくりでした。常連校だとつい、初出場の私たちに上から目線で感想を書くなんてことが起こりがちだと思いますが、久喜中学校演劇部のみなさんは全くそんなところがなかったんです。私は、こんな風に劇のよいところを見つめてほめてくれる久喜中学校演劇部のみなさんってすてきだなってずっと思っていたんです」

 録音したわけではないので、正確ではありませんが、要約するとこのような話でした。目の前にいる生徒たちを本当にほめて、ほめて、ほめてくださったので、生徒たちも本当に本当に嬉しそうでした。生徒たちは話を聞きながら、ずっとずっとにこにこしていました。本気でほめられるのは誰だって嬉しいものです。最後にはお互いにお礼を言い合いました。
 劇の感想の中には、批判もあります。本当に心ないとしかいいようのないものも混じってきます。私はいけないのかもしれませんが(私はいけないとは思っていませんが)特定の個人に対しての心ないだめ出しは、本人に見せません。ただ、劇そのものについて書かれた批判は見せます。それを読んだ生徒は暗い顔をします。論理的に批判してくるならともかく、中には「つまらなかった、途中寝た」などと書いてくるようなものもあります。 そんな感想に、腹を立てている生徒には。「少なくとも自分たちは、こんな文は書かないようにしたいね。劇のいいところを見つめたいよね」といった話をします。ただ、生徒がどんな感想を書いているかをチェックしたことはありません。そんな検閲のようなものを行ったら、部員からの信頼を失ってしまいます。でも、劇が終わった後、真剣に感想を書いている姿を見て、この子たちはきっとよいところを見つめて書いているのだろうな、とは思っていました。
 彼女たちがよいところを見つめようとするのは、昨日書いた「よし出し」を出し続ける日々の練習で、よいところを見つめることがからだに染みついているからかもしれないとも思いました。こんな体験もできて、東京でのワークショップは私たち久喜中にとって、とってもよい一日となりました。

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