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2008年1月17日 (木)

『春一番』 死から遠く離れて

 私はかつて何度か「死」を感動の道具として使ったことがある。今回の『春一番』でも「死」が一つのエピソードとして語られた。生徒会長が友の死を忘れないため、タイムカプセルの中に死んだ友の思い出の品を詰め込むというものである。昨日、私はそのエピソードをこの物語からなくした。心がすっきりした。

 私はこの『春一番』という物語を、日常の延長線上として描きたかった。もちろん「死」が日常の延長線上にないわけではない。ただ、多くの場合「死」はそれとは違った特別な衣装をまとって現れる。私は『春一番』が「死」の表現を伴わなくとも心に響く作品となることを示したかった。私は今、日常から感動を生み出す表現をこの手でつかんだ気がしている。

 『春一番』は2月10日に久喜総合文化会館小ホールで再演する(上演開始は14時40分)。私が今手にしたものを、多くの人にみてもらいたい。手にしたと思っているものは、単なる私の錯覚なのかもしれない。自分の性格からして、近いうちに「あれは錯覚だった」と思う可能性は高い。ただ、たとえ錯覚だとしても、この錯覚は今現在とても魅力的なものなのだ。素晴らしい手品がまるで魔法のように思えてしまう錯覚。私の作品がそんな手品であればいいと思う。そう、私はマジシャンでもあるのだから。

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