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2007年8月に作成された記事

2007年8月15日 (水)

青空

8月11日の読売新聞・編集手帳に淡谷のり子の記事が載っていた。淡谷のり子は戦時中、彼女の代表作である「別れのブルース」と「雨のブルース」を歌うことを禁じられたという。その歌詞が時局に合わないという理由からだそうだ。上海の舞台を慰問したとき、兵士たちは彼女に禁じられた2曲を歌ってくれとせがんで聞かなかった。彼女は腹をくくってその2曲を歌う。兵士たちは涙を流し、監視役の将校は気を利かして席を外す。そして彼女が歌い終えて会場を出ると退席したはずの将校が廊下で泣いていたという。

編集手帳の最後は次のように締めくくられている。

「あゝ、かえり来ぬ 心の青空」と、「雨のブルース」にある。好きな歌を心おきなく歌い、聴くことのできる自由は、二度と手放してはならぬ「心の青空」だろう。

すてきな記事だ。
私は先日自作の劇『青空』の上演を終えた。その日は、とてもすてきな1日となった。
青空は戦争中に禁止されたジャズ『私の青空』からとって題名である。『青空』は好きな歌を心おきなく歌い、聴くことのできる自由は二度と手放してはならぬ心の青空であるという、そんな思いも込めて書いた戯曲である。昨年、神奈川県の学校がそれを上演し地域に温かく迎えられた。今年もさっそく『青空』を上演したいという話が来ている。私の『青空』が、淡谷のり子の歌のように、現代を生きる人の心に青空を与えられたらよいと思う。

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