フォト

最近のトラックバック

« 『青空』に寄せられた感想 | トップページ | ハワイで出会った星たち~ハワイ紀行3~ »

2006年1月11日 (水)

ハワイで出会った美しくも悲しい自然 ~ハワイ紀行2~

PICT0036-1

ハワイ旅行で私と妻が訪れたのはハワイ島のみだ。ハワイ島だけにした理由は、オアフ島やマウイ島に較べハワイ固有の自然がほんの少しであるが残っているからだ。
ハワイ島に着くと、さまざまな美しい鳥と花が迎えてくれた。写真に撮した黄色の鳥はサフラン・フィンチという鳥、赤い鳥はイエロー・ビルドゥ・カージナルという鳥。どちらも美しい鳥だ。しかし、どちらもハワイの固有種ではない。いずれの鳥も南アメリカから移入されたものだ。

PICT0022-1

ハワイの熱帯の森で見ることができるハイビスカスやジンジャーなどの植物も外来種だ。そもそもハワイでは1200m以下ではハワイ固有の動植物はほとんど見られないという。美しい南国の風景に触れながら、なんともいえない悲しい気持ちになった。

いったい何がハワイの自然を絶滅へと追いやったのか。その理由の一つは蚊だという。ハワイにはもともと蚊がいなかった、蚊が人間と共にやってきて、そしてハワイの鳥たちを襲ったのだという、蚊に対しての免疫がないハワイの鳥は、蚊に刺されると2週間以内に死んでしまうのだという。そのため現在ハワイの鳥たちは蚊の存在しない高所の森にしか残っていないのだ。
二つめの理由はマングースやネズミの出現。まず家畜と共に入ってきたネズミが鳥を食べるようになり、そのネズミを駆除しようとして移入されたマングースはネズミではなくハワイ固有の鳥たちを食べ始めたという。日本の奄美大島と同じような過ちがここでも行われていたか。奄美大島ではハブ退治のために連れてこられたマングースが、特別天然記念物のアマミノクロウサギを食べている。物事は人間が描くシナリオ通りにはいかないということだ。
マングースの移入と同様の過ちが教育界でも起こっていると思う。しかし、それはここで論ずることはやめよう。

さて、外来種で埋め尽くされたハワイの自然、外来種ということを聞かされていなければエキゾチックで素敵な自然なのだが、外来種という事実がその感動を妨げてしまう。では、外来種で埋め尽くされたハワイの自然は、ハワイの自然ではないのだろうか。ハワイは地殻変動で遠い将来日本と陸続きになる可能性があるという、その時、ハワイの自然はどうなるのだろうか。
固有の自然とはいったい何なのか、固有でないということが私の美しさという感覚に影響を与えるとすれば、美しいという感覚とはいったい何なのか?

ハワイにはカラスがいない。正確には「野生には」という枕がつく。もともとは野生のカラスはいたのだが、次々と死んでいってしまい、現在は人の手で保護されているものしかいないのだ。それを野生に戻そうとしても、野生では生きていけないのだという。カラスも絶滅の危機を迎えれば愛される鳥になる。日本のカラスの現状と比較して、いろいろと考えさせられた。

ハワイとは私にさまざまな疑問を投げかけてくる島であった。
次回はハワイで出会った星について書く予定。
ハワイ固有の自然との出会いについては、その後報告したい。

◆幻の森通信・目次 →ここをクリック

◆ホームページ→幻の森

« 『青空』に寄せられた感想 | トップページ | ハワイで出会った星たち~ハワイ紀行3~ »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/143900/8078851

この記事へのトラックバック一覧です: ハワイで出会った美しくも悲しい自然 ~ハワイ紀行2~:

« 『青空』に寄せられた感想 | トップページ | ハワイで出会った星たち~ハワイ紀行3~ »

最近の写真