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2016年7月25日 (月)

2016夏季埼玉県中学校演劇発表会

日時    平成28年7月24日(日)
 会場    菖蒲文化会館 アミーゴ     
        
 9:10          開会式
 9:30~10:25 ① 杉戸中学校  「探偵 家達写楽」 作・八城 悠
10:35~11:25  ② 久喜東中学校 「ホットチョコレート 」作・曽我部マコト
11:35~12:30  ③ 聖望学園 「心を知らぬ君のために」 作・江頭麻美  (補筆)渡部園美
12:30~13:10  昼食
13:10~14:05  ④ 古河第一中学校 「パラダイス銀河」 作・今井真樹
14:15~15:10  ⑤ 久喜中学校  「修学旅行」 作・畑澤聖悟
15:20~16:15  ⑥ 久喜太東中学校  「私の青空」 作・斉藤俊雄

結果

最優秀賞 久喜太東中学校

優秀賞   久喜東中学校、古河第一中学校

2015年12月20日 (日)

第3回埼玉県中学校演劇発表会

日時 平成27年12月27日(日) 
場所 菖蒲文化会館アミーゴ  入場無料です
9:10         開会式
9:35~10:30 ① 久喜東中学校 「夏芙蓉」 越智優・作
10:40~11:35 ② 杉戸中学校  「アイズ」 岡村多佳子・作
11:45~12:35 ③ 久喜中学校  「七人の部長」 越智優・作
12:35~13:30  昼食
13:30~14:15 ④ 聖望学園  「青空につづる手紙」 横浜市立青葉台中学校演劇部・作
14:25~15:20 ⑤ 太東中学校 「ずっとそばにいるよ」 斉藤俊雄・作
15:30~16:30 閉会式  講評および審査結果発表

2015年7月18日 (土)

第2回埼玉県中学校演劇発表会

日時 2015年7月21日(火) 

会場 菖蒲文化会館アミーゴ  入場無料

 9:10~ 9:25   開会式
 9:30~10:15 ① 久喜東中学校 「You can change your ending」
10:30~11:15 ② 杉戸中学校 「Alice in Wonderfulland」
11:30~12:10 ③ 聖望学園「あの日、僕たちは一人と一人だった」 久保田とみい 作
12:10~13:00  昼食休憩
13:00~14:00 ④ 久喜中学校 「森の交響曲(シンフォニー)」 斉藤俊雄 作
14:15~15:15 ⑤ 古河第一中学校「さよなら小宮君」 越智優 作
15:30~16:30 ⑥ 久喜太東中学校 「赤と青のレクイエム」  斉藤俊雄 作
16:40~17:30  閉会式  講評審査結果発表 および感想発表

2015年3月21日 (土)

第4回関東中学校演劇発表会(2015関東中学校演劇コンクール)

第4回関東中学校演劇発表会(2015関東中学校演劇コンクール) 日程
             2015年3月25日(水)~26日(木)
             会場:神奈川県立青少年センター
            3月25日(水)
9:40 ~ 10:40  埼玉県・久喜市立太東中学校 『Happy Birthday』作・斉藤俊雄
10:55 ~ 11:45  栃木県・宇都宮市立宮の原中学校 『ぼくらの場所』作・宇賀神理通子
12:00 ~ 13:00  茨城県・聖徳大学附属取手聖徳女子中学校 『ちいさいタネ』作・黒瀬貴之
13:45 ~ 14:45  群馬県・新島学園中学校 『たばこ屋ラプソディー』作・大嶋昭彦
15:00 ~ 15:45  私学・カリタス女子中学校 『なっちゃんの夏』作・斉藤俊雄
16:00 ~ 16:55  埼玉県・さいたま市立三室中学校 『海がはじまる』作・曽我部マコト
          3月26日(木)
  9:40 ~ 10:40  千葉県・千葉市立土気南中学校 『修学旅行』作・畑澤聖悟
10:55 ~ 11:55  千葉県・船橋市立御滝中学校 『希望の星』作・戸澤文生
12:10 ~ 12:45  東京都・杉並区立松ノ木中学校 『座敷童子』作・古川大輔
13:30 ~ 14:30  神奈川県・横浜市立日吉台西中学校 『夢想猿舞』作・保木本健太
14:45 ~ 15:30  東京都・東久留米市立南中学校 『そろそろ出番です』作・森澄枝
15:45 ~ 16:45  神奈川県・平塚市立神明中学校『彫刻の森へ』作・照屋洋

2015年1月18日 (日)

第1回埼玉県中学校演劇発表会 太東中上演劇紹介

久喜市立太東中演劇部が久喜市民芸術祭に参加します。

◆開催日時 平成27年1月25日(日) 
太東中学校演劇部上演予定時間 午後3時10分頃

◆会場 久喜総合文化会館小ホール(最寄り駅・JR久喜駅)  入場無料   

◆上演作品 「Happy Birthday」(作・斉藤俊雄) 埼玉県演劇発表会 最優秀賞受賞       
            
[作品紹介&宣伝]
~Happy Birthday. お誕生日おめでとう。14年前、君は産声を上げ、歩き始め、そして走り出した。走る、Run。これから走ることを描いたドラマが走り始める。今、Runのドラマの幕が開く~
            
このようなナレーションとともに幕が上がるこのドラマは、走ることを描いた学園ドラマです。
そして、走ることを描くと同時に走らないことも描いたドラマでもあります。
また、ほのかな恋を描いたドラマでもあります。
            
このドラマはミステリーの手法で描かれます(殺人事件などは出てきませんのでご安心を)。
謎が謎を生んでいき、最後にすべての謎と「Happy Birthday」というタイトルの意味が明らかになります。
使われる音楽はすべてがジャズ。ジャズの軽快なリズムに乗って、走ることを描いたドラマは走っていきます。
小学生から大人まで楽しめる劇を目指して創りました。
            
さて、登場人物を簡単に紹介しましょう。
謎の転校生・武藤蘭、大きな秘密を抱えた松葉杖の生徒会長・野原歩美、日常をなんでも笑いにしてしまう・かりん&くるみのコンビ、謎の転校生をモデルに劇を創る・小百合、学校中の女子で走るのが一番速い演劇部員・優花、そして走るのがとんでもなく遅いけれど優花と仲がよい咲、自分たちより速く走る優花に敵対心を抱いている陸上部員たち。そんな個性たちが、走るドラマを彩っていきます。
            
たかが中学生の演劇といった先入観で見られることの多い中学校演劇ですが、昨年上演した「アトム」、そして昨年12月に上演した今回上演する「Happy Birthday」を観た多くの方々から「たかが中学生の劇と思って観に来たけれど、たかが中学生の劇ではなかった」といったような嬉しいお言葉をいただくことができました。久喜市での上演はこれが最後となります。
ぜひ観にいらしてください。

2014年1月16日 (木)

モノトーンの森に惹かれる

昨日、植田正治について書いた。植田正治が惹かれるのが砂丘であるように、私は森に惹かれる。冬のモノトーンの森は美しい。さて自分が美しいと思った様を写真で表現できただろうか。

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             湯野上温泉 撮影・斉藤俊雄 (平成25年12月28日)

2014年1月15日 (水)

植田正治のつくりかた

 東京駅ステーションギャラリーで行われていた写真家・植田正治の写真展「植田正治のつくり方」を12月30日に妻と2人で見に行く予定だった。ところが行く直前に、東京駅ステーションギャラリーが12月29日~1月1日まで休みであることに気がついた。それで1月2日に行くことにした。ところが1月1日に体調を崩してしまった。そのため1月2日は行くことを断念、3日も体調はよくならず断念。1月4日・5日は1日部活、展覧会は1月5日までということで、とうとう展覧会に行けなくなってしまった。

 悔しいので、Amazonで写真集「植田正治のつくり方」を購入、そして録画しておいた「日曜美術館」(昨年放送)の植田正治特集を見て、行ったような気持ちになることにした。

 そして、なぜ自分が砂丘の写真家と呼ばれる植田正治に惹かれるかが理解できた。「砂丘は巨大なホリゾント」、そう彼は言う。彼の言葉が意味するホリゾントは、ただ白いだけの色のつかない幕としてのホリゾント。私も色がつかないホリゾントが好きだ。更に大黒や、無機質な灰色の壁が好きだ。背景は役者の表現を通して、観客の脳裏に創られる。そう考えている。

 「植田正治のつくり方」には、今や世界的な写真家の1人として名が通っている彼も、悪意としかとれない棘のある酷評に晒されたことが記録されていた。読んだ後、気持ちが悪くなる批評。この批評家は彼をこき下ろすことで自分の存在を示したのだろう。誰かを批判することによって、自分が注目されるようなことはしたくないと思った。

2014年1月14日 (火)

雪景色

 2013年暮れの27日、午前中「アトム」の4回目の通し練習を行って、午後から会津の湯野上温泉に行った。その日から大雪になるという予報が出ていた。到着するとそこは雪国だった。2泊3日の旅は大雪と共に始まった。

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 翌日、雪の中、宿のまわりを妻と散策した。雪の中から立ち現れる柿の木に美を感じた。私は写真を撮る時、写真に様々なものが写し込まれているものよりも、雪のような単一の背景から撮りたい対象が浮かび上がる構図を好む。私が劇の背景に何もない空間を選ぶのも、その方が生徒たちによる表現が、はっきりとした輪郭を持って浮かび上がってくると考えているからだ。

 2日目は会津地方に大雪警報が発令された。午後は旅館に籠もり、窓から様々な雪景色を撮影した。そして何度も何度も温泉につかり、そこから眺める雪景色を堪能し、雪景色の向こうに「アトム」を思い描くことを繰り返し、1月4日に配布する「アトム」の最終稿が完成した。

2014年1月13日 (月)

都大会 『応援歌』と『青空』

 都大会で上演される2本の斉藤俊雄作品を見に行った。はじめは自分だけで見に行くつもりでいたが、2年生が昨年自分たちが上演した『応援歌』を観たいと強く主張するので、連れて行くことにした。

 『応援歌』の目黒区立第四中学校演劇部は過去に私の『春一番』、『とも』、そして今日の『応援歌』を上演している。そして、いずれの作品も都大会に選出されている。この3作品は作品の一部が繋がっている。その繋がりを楽しみながら上演していることがわかり、とても嬉しかった。観ていて途中涙がこぼれた。まわりにも泣いている方がいて、作者として嬉しかった。

 『青空』の江戸川区立小松川第一中学校は昨年『ふるさと』を上演している。目黒区立第四中学校演劇部と同様に昨年も都大会に選出されている。2年連続で自分の作品を取り上げてくれたことがとても嬉しい。劇中で学校が停電となり、戦争の展示で囲まれた教室が戦時下の状況と重なっていく後半、観客が劇世界に吸い込まれていく様子が肌で感じられた。2度3度と涙がこぼれた。

 この冬1番の寒波でホールの外の風は冷たかったが、温かい思いを胸に久喜に帰ることができた。

2014年1月12日 (日)

『アトム』に届けられた感想

『アトム』が最優秀賞をいただいて5日。今日までにすてきな感想をたくさんいただいた。

そのうちの1つをここで紹介したい。

◆◆

『アトム』、素敵な作品でした。

いつもの斉藤先生の作品どおり、

原爆や原発の中に、架空の話を入れ込むのでなく、

普通の子どもたちが、その感性の中で戦争や原発の問題に触れ、

そこで揺れ動く気持ちを、

草葉が風に揺れるように描いているところ、堪能しました。

作品中の子どもたちの関係も、深いですね。

こんなことを感じあい、言い合える仲間がいたら、

どんなに素敵だろうと思いました。

いくつかの台詞は、ノートに書き留めさせてもらいました。

◆◆

届けられ感想の何枚かに「ラストで涙した」と書かれていた。大変に嬉しい事だ。ラストは「鉄腕アトム」のテーマが高らかに響く最高に明るいシーンなのだ。そこで涙した人は物語全体をかみしめ、物語全部を抱きしめて泣いてくれたに違いない。だからこそ嬉しい。

『アトム』はこれから2ヶ月の休みとなる。関東大会までに新しい積み木を増やす活動が始まった。

2014年1月11日 (土)

浜千鳥と春一番

 私は酒が大好きだ。真夏に飲むビールとともに好きなのが日本酒。秋に訪れた大船渡で「浜千鳥」というお酒を紹介され、今まで以上に日本酒が好きになった。この酒を飲む時には、赤崎中学校の生徒たちと取り組んだ「ふるさと」の思い出がうま味となって加味されるから、その味と来たら格別だ。そんな意味で「浜千鳥」は特別なお酒である。

 会津では宿泊した旅館で「春一番」いう酒に出合い、名前を見た瞬間注文した。私の劇に「春一番」という作品があるからだ。「春一番」もうまかった。うまかったので帰りに一升瓶で買った。一升瓶は重く、自宅まで持ち帰るのは一苦労だったが、毎日、「春一番」を楽しめることに比較したら、苦労などなんでもない。

 今は「浜千鳥」と「春一番」を日替わりに楽しんでいる。

2014年1月 5日 (日)

明日また劇がやりたいと思わせてくれる言葉たち

 1月4日と5日、合わせて7人のOGがリハーサルを見に太東中を訪れた。15年前活躍した先輩たちだ。当時上演した『生命の交響曲(いのちのシンフォニー)』は新聞紙上でも大きく取り上げられ、1200人定員の久喜総合文化会館大ホールが満員立ち見となった。また、世界的な映画監督であるイランのアボル・ファズル・ジャリリ監督が太東中演劇部の練習を観に来て、その取り組みを絶賛し、それが読売新聞で紹介されたのもこの代のことだった。休憩も含めて3時間近くになる演劇を中学生が上演したこと、その劇に1000人以上の観客が訪れたということはけっこうすごいことだったと思う。

 15年後、彼女たちもアラウンド30となった。そんな彼女たちが、最新作『アトム』を見て、声を出して笑ってくれ、そして終わった後は大きな拍手をして「よかった」「よかった」と口々に言ってくれた。

 現部員は彼女たちの舞台やダンスを映像で見ている。そのうちの一人は現在、桟敷童子というプロの劇団で活躍している。そんな先輩たちを、昨年の初めまでは「神」という言葉で表現していた現部員が、最近は「神」という言葉を使わなくなった。先輩を「神」という手が届かない存在ではなく、あこがれそして目標とする先輩として考えるようになったからだと思う。そんな目標としている先輩の一人が「私たちってこんなに上手かったっけ」なんてぽつりと言ったりするのだから、それは現部員たちは嬉しい。明日もこの劇をやりたいという気持ちでいっぱいになる。

 明日は本番前日。部員たちは、通しは1回ではなく2回やりたいと主張してくる。台詞が完全になじむまでやりたい、納得がいくまでやりたい、そう口々に言う。

 現在は大会に60分という時間制限があるため、以前のような長大な劇はできない、でも劇を観た先輩たちは「根っこは同じですね」と言う。15年前、彼女たちの先輩たちも明日また劇がやりたいという言葉を投げかけてくれた、そして、今も先輩たちはいつもそんな言葉を投げかけてくれる。先輩たちはいつも劇の魅力を伝えてくれる。

2014年1月 4日 (土)

原爆ドームと広島平和記念資料館、そしてアトム

この夏の中学校の全国総合文化祭(全国大会)の開催は山口県だった。私は山口県まで大会を見に行った。そこで自作の『なっちゃんの夏』(東京代表)と『応援歌』(北海道代表)の2作品が上演されたからだ。山口は遠かったが、行ってよかった。

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その帰り道に広島によった。そして、原爆ドームと広島平和記念資料館を訪れた。蝉時雨の中で最も音の大きなクマゼミの蝉時雨の降り注ぐ中で見た原爆ドームは、それを形容する言葉を選ぶのが難しい佇まいでそこに存在していた。思わず美しいという言葉が頭をよぎるのだが、同時に胸にちくりと痛みが伴うのだった。その時、原爆投下当時のドラマは書けないが、原爆ドームや広島平和記念資料館で原爆に触れた人のドラマなら書けるかもしれないと思った。そして、その思いが新作『アトム』に繋がった。

山口では過去の自分の作品に出会え、広島では私の新しい作品への大きなヒントを受け取った。『アトム』、あと3日で本番だ。

2014年1月 3日 (金)

小笠原・父島の「降るような星空」

 小笠原・父島の「降るような星空」という題からは、小笠原・父島で降るような星空を見たという話が始まりそうだが、そうではない。

 実は自作「降るような星空」は小笠原でも上演されているのだ。ただ届いた上演依頼は引っ越しのごたごたの中で紛失してしまったため、それがいつの上演だったのか、父島の中学の上演だったか、母島の中学の上演だったか、わからなくなっていた。

 それが、昨年夏の小笠原の旅でわかったのだ。父島のハートロックという場所へのトレッキングツアーに参加したのは私一人だった。ガイドの方と私の2人の旅となったため、プライベートな話も自由にすることができた。そんな中で、「降るような星空」が小笠原で上演されたことも話題となった。

 その夜、ガイドの方から携帯に電話があった、「斉藤さんですか。『降るような星空』を上演したの、僕の友人でした。ちょっと友人の一人に聞いてみたんですが、その友人たちが上演したそうです。とっても懐かしがってました」という内容だった。世の中には本当に親切な方がいるものである。おかげで、その上演が小笠原父島中学校で1994年に上演されたことがわかった。たしか日本への復帰記念行事での上演だったと記憶している。

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 劇の中ではない、実際の父島の降るような星空も素晴らしかった。その星空の中、宿泊場所のすぐ近くの浜辺で、産卵する3匹のアオウミガメに出会うことができた。闇の浜辺にうごめく天然記念物のオカヤドカリにも出会えた。そんな小笠原の素晴らしい自然と共に、自分の劇に出会うことができるなんて!自分はなんと幸せなんだろう。

写真 オカヤドカリ 2013年7月

2014年1月 2日 (木)

セザンヌの言葉

 昨日のブログを書くために、モネの「笛を吹く少年」について書いたメモ帳を参考にした際、その前日にメモしたセザンヌの言葉に久しぶりに出会った。NHK・BSの「巨匠たちの肖像・セザンヌ」で紹介された言葉である。セザンヌは次のように語る。

 「ルーブルに行きなさい、しかしそこに眠っている巨匠たちの作品を観た後は、急いで自然の中に入りなさい。自分の中に宿っている様々な本能や、芸術的感覚を自然との触れあいによって、生き生きと蘇らせなくてはならない」

 そうそう、その通りと思える言葉だ。私は巨匠と言われる演劇人の作品にどっぷりつかった後は、自然の中に入りたいと思うことがある。作品創りに苦しんでいる時は、演劇を見るよりも自然の中に浸ることで発想が生まれることが多い。昨年の夏は、世界自然遺産に選出された小笠原の父島に出かけた。

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なんと、父島に着いたその日に、まず見られることはないと言われていたアカガシラカラスバト(通称・アカポッポ)に出会ってしまった。その時は、奇跡が起きたと思った。地球上で80羽程度しかいないと言われていた鳥なのだから。一番見たかった鳥、でも見るのは不可能と考えていた鳥だった。数ヶ月後の読売新聞に小笠原で野猫の捕獲が進められたことで、アカガシラカラスバトは急激に回復しているという記事が載ったことで、それが奇跡的な出来事ではなかったことがわかったが…

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 小笠原丸での船の旅の途中では、初めて出会うカツオドリと日本ではなかなか見ることができないアカアシカツオドリをはじめとするたくさんの海鳥に出会うことができた。写真も撮ることができた。

 行きの船の中で「永遠の0」を読み始め、帰りの船で読み終えた。次回作の構想を練ったり、カクテルを楽しんだり、小笠原で知りあった人たちと語らいの時を過ごしたりとやることは盛りだくさん。25時間という船の旅も、全然飽きることがなかった。

 「芸術的感覚を自然との触れあいによって、生き生きと蘇らせる」というセザンヌの言葉、大切にしたい。

写真(上)アカガシラカラスバト
写真(下)アカアシカツオドリ

2014年1月 1日 (水)

笛を吹く少年 削ることで豊かになる芸術を目指して

本日、1月1日の読売新聞にマネの「笛を吹く少年」が大きく紹介されていた。

私がマネの作品で一番惹かれている絵である。

「草上の昼食」や「オランピア」のようなスキャンダラスな革新性にあふれた作品で世間を騒がした直後に描いたのが、「笛を吹く少年」。シンプルな絵に革新性が秘められている。そこにより強く惹かれる。当時の評価は散々だったようだ。

 何年か前にNHK・BSで「巨匠たちの肖像・マネ」が放送された時、私は次のようなメモを残している。

 「床と壁の区別がなく、灰色で描かれた背景によって、笛を吹く少年が浮き上がる。『笛を吹く少年』の背景をなくす方向性が、現在の自分の演劇の方向性に近いのだと思う。背景をできるだけ削ることによって、役者の表情、しぐさに観客の注意は向かうと考えたい。削って削って削ることで、なくなるのではなく、豊かになる。そんな作品が創りたい」

2年前の「ふるさと」は椅子と机だけ、昨年の「応援歌」は椅子だけの舞台だった。今回の「アトム」は椅子とテーブル。私は、背景に関しては、このメモにある思いを忠実に実践してきたと言っていいかもしれない。背景をシンプルにすることによって、演じる生徒の演技が際だつような舞台が創れるといい。

2013年12月31日 (火)

今日まで、そしてこれからの「アトム」

 「アトム」の第1稿を配布したのは12月13日(金)、今年は例年になく早く第1稿を配ることができた。例年よりも10日早い。おかげで、余裕を持って劇に向かうことができた。

 初めての通しは12月23日(月)、56分だった。この10年で1回目の通しで60分を切ったのは初めてだ。最新作の「ふるさと」も「応援歌」も1回目の通しでは70分を超え、10分以上短くする作業に苦しんだ。脚本・「アトム」のページ数は60分の目安となる基準のページ数より4ページ多かったのでより驚きは大きかった。

 2回目が冬休み1日目の12月25日(水)。この日はリハを2学年の先生が一人観てくれた。(この日からリハーサルを、先生方への公開の形で取り組んでいる)。この日も56分台。

 3回目は12月26日(木)この日は3学年の2人の先生と10年以上前のOGが2人観てくれた。全体の8割くらいの場面で笑いが起こり、この劇はこちらが予想していた以上に笑いのとれる劇なのかなと感じた。57分台になった。

 翌日の12月27日(金)は今年最後の部活、そして最後(4回目)の通し練習となった。この日も10年以上前のOGが2人、そして2学年の先生が一人劇を見てくれた。何度も私の劇を見ているその先生が、「今まで見た斉藤先生の劇の中で一番好きです」と言ってくれ、上演した生徒は満面の笑みに。上演時間はジャスト59分だった。

 新年最初の練習となる1月4日(土)の通し練習には、やはり10年以上前のOGが4人ないし5人来てくれるようである。OGはみんな優しいのでどんな劇でも「よかったよ」と言ってくれるのだが、「よかったよ」という言葉を発する前に、感嘆のため息が出るような劇を上演したいと思う。

 この劇を通して過去の先輩と現在の部員が繋がる。これはとってもよいことだ。

2013年12月30日 (月)

「アトム」誕生

新作「アトム」がとりあえず完成した。

「アトム」はどんな物語か、一言で言えないので思いつくままに書いてみる。

「アトム」はテレビアニメ版で(当時はテレビ漫画と呼んでいた)アトムの放送が始まった1963年(昭和38年)の物語である。同時にテレビアニメ版でアトムが誕生する年として設定された2013年の物語でもある(原作の漫画での誕生は2003年)。

それはある意味において未来の物語であり、過去の物語でもあり、今の物語でもある。

ただしそれは2013年という意味での今ではない、2013年は「アトム」が上演される2014年には過去になるのだから。

「アトム」は50年前の歌謡曲で彩られた物語であり、「鉄腕アトム」のテーマソングが入り口となり出口となる物語である。

「アトム」は中学3年生の物語であり、生徒会役員達の物語でもある。中学生の淡い恋の物語であり、淡くとも熱い恋の物語でもある。そしてよくある友情の物語でもある。

いつもながらの七つ森の物語であり、広島の物語であり、沖縄の物語である。

アトムを夢見た人たちの物語であり、アトムをいまだに夢見ている人たちの物語でもある。

そしてこれはアトムとアトムの妹ウランの物語であり、アトム=原子とその原子の一つであるウランの物語でもある。そう聞くと深刻そうだと思う割には、笑い笑いで創られた物語であり、人によってはただ笑っているうちに終わってしまう物語でもある。

「アトム」お楽しみに!1月7日(火) 上演です。

2013年12月29日 (日)

2004埼玉東部地区大会

開催日 平成25年1月7日(火)
            場所 菖蒲文化会館(アミーゴ)  入場無料
             9:05          開会式
             9:20~10:15  ① 鳩ヶ谷中学校 「夜間飛行」 にしうりすいか作
            10:30~11:20  ② 古河第一中学校 「心を知らぬ君のために」 
                          江頭麻実+渡部園美(補筆)作
            11:35~12:05  ③ 聖望学園    「魔術」 斉藤俊雄・作 
            12:05~12:45   昼食
            12:45~13:35  ④ 久喜東中学校 「ロックは無用」
            13:50~14:35  ⑤ 杉戸中学校 「外の世界」 不二 南・作
            14:50~15:50  ⑥ 久喜太東中学校 「アトム」 斉藤俊雄・作
            16:05~17:05  ⑦ 久喜中学校 「青空」 斉藤俊雄・作
            17:15         閉会式  講評および審査結果発表 感想発表
 

2013年11月 3日 (日)

「ふるさと」大船渡市立赤崎中学校での上演

◆そこに行って演じることではなく、そこにいる人が演じることを応援したい◆

 多くの人が劇を上演することで被災者を応援しようとしました。劇を見ることで勇気がわき起こることがあります。感動で心が豊かになることもあります。ただ、劇を自ら演じること、そこからわき起こる勇気、感動はそれと比べることができないほど大きく、長い間記憶にとどまると思うのです。少なくとも私自身はそうです。だから、東日本大震災の後、私に何ができるかと問いかけた時、私はそこに出かけて劇を上演することで応援するのではなく、そこにいる人たちが劇の上演することを応援することで応援したいと思いました。

 「ふるさと」はそのために生まれた劇でした。そして、誕生から一年半、「ふるさと」は本来の目的を達成することができました。2013年10月27日の大船渡市立赤崎中学校の文化祭で、3年生が「ふるさと」を上演してくれたからです。岩手県大船渡市立赤崎中学校は東日本大震災の津波によって3階まで浸水したそうです、生徒と先生が全員無事だったのは、海の目の前だの学校だったから、地震の度に裏山に駆け上ることを続けてきたからだとうかがいました。昨年度、仮設の校舎と体育館が完成し、現在もそこで学校生活を行っています。そして、「ふるさと」はその仮設の体育館で上演されました。そして、それはとってもとってもすてきな上演となったのです。Img_6206re_2

 「ふるさと」と呼ばれる主人公・古川里美の転校が描かれる劇のラストシーンで、賢太郎という少年が、「ふるさと、いかないでよ」と涙ながらに訴えるシーンでは、おそらくそこにいる全員が「ふるさと」という言葉の後ろに彼ら/彼女らのふるさとである大船渡・赤崎を重ね合わせたことでしょう。私の目の前に座っていたおじいさん、おばあさんが、涙を何度も何度もぬぐっていました。最後は3年生だけでなく、1・2年生、そして先生方、それに観客までもが参加する「ふるさと」の大合唱。私は何とも表現できない思いがこみあげ、涙をこらえることができませんでした。

 熱い思いでこの劇に取り組み、感動の涙に辿り着いたこの「ふるさと」という劇を、上演した彼ら/彼女らは生涯忘れないことでしょう。それを見た私も、今回は練習から取り組みに参加させてもらったこともあり、生涯忘れることができない思い出となりました。

写真 大船渡市立赤崎中学校からみた大船渡の海

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